解剖記録136番目 1軒目2軒目ともはずれ
茂範「ここの近くだな……よし、降りとけー」
カスミ「巻き込まれないようにですね……」
伏黒「爆発音したら突撃するぞ」
茂範「じゃ、行ってくるわー」
ゴミ処理場のシャッターをトラックが突っ込んだ。
伏黒「……爆発するまで暇しとくか」
カスミ「ですね……何します?」
伏黒「……そうだな……もし、この世界がリセットされたら、どうしたい?」
カスミ「急にどうしたんです?頭バグりました?」
伏黒「いいや、もし、リセットする術があったら、どうするんだってね」
カスミ「んー、リセットはしたくないな」
伏黒「どうしてなんだ?」
カスミ「だって、リセットしたら、記憶も、今までの縁とかもなくなるから……」
伏黒「俺はリセットしたいな、カタギを裏の世界に巻き込みたくないからな」
カスミ「なら私との記憶も……」
伏黒「ほんとはな……カタギとの交流は苦手だったんだけどな……こんな状態だったから仲良くしてるだけなんだ……」
カスミ「でも、この気持ちは本当なんだよね」
伏黒「……そうだな」
するとトラックを走る音がした。
カスミ「あれ、どうしたんだ?」
茂範「ここじゃなかった、次の場所に向かうぞ」
伏黒「へぇ……」
カスミ「わかりました!」
彼は一般人と関わりたくなかったのか……何があったんだろう。
伏黒「ここだな」
茂範「近くて助かったなぁ……」
カスミ「それに護衛がいる、多分あそこだね」
茂範「ああ、一応突入する準備をしとけ」
伏黒「ああ、よろしくな」
そしてトラックを護衛を轢き、そのまま中に入っていった。
伏黒「行くぞ、静かにな」
カスミ「わかった……」
私たちも外から様子をうかがった。
茂範「ぶっ飛べやぁぁ!!!」
トラックの荷台に銃弾を撃ち、鉄の摩擦で爆発した。
茂範「やっべぇぇぇ!!!!」
茂範さんも例外ではなかった、背中を爆風に焼かれた。
伏黒「行くぞ……」
カスミ「うん……」
私は建物の周りを見たが、爆発ですごく散らかっていた。
伏黒「……茂範、大丈夫か」
茂範「ああ、だいじょうぶや……背中削れてないな」
伏黒「削れてない、立てるか」
茂範「それで、残党に気を付けて救出するだけか」
すると電話がかかってきた。
電話「配信に爆発音が流れていません!」
茂範「なんやて!?」
伏黒「ということは……」
茂範「わしらは……嵌められたってことか」
周りに残党が銃を持ってこっちに向けていた。
茂範「……わしらは手のひらで転がされていたんか……?」
伏黒「ああ、そうだな」
すると後ろポケットになにか感触があった。
カスミ「……ちょっと!?」
私は誰かに引っ張られ、昏倒させられた。
カスミ「……ここは?」
ここは何処なんだろう……
カスミ「誰なんだ?」
????「あなたはここに運ばれてきたんだよ……?」
カスミ「ああ、たしか……誰かに連れ去られた……」
そういえば、後ろのポケットに……
カスミ「なんだこの機械」
それは赤いランプが光っていた。
カスミ「……なんだろう」
すると下から発砲音が鳴り響いた。
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