解剖記録132番目 簡易エンコセット
カスミ「……死んでるように見えるけど大丈夫なの?」
伏黒「手足を縛ってあるからな……簡単に動かねーよ、それにしても寝すぎだろこいつ」
茂範「おめーら、あれ持ってこーい」
組員はビーカーに入った何かを持ってきた。
茂範「そうやこれや」
その中は水みたいに透明で匂いはしなかった、水をぶっかけて起こすのかな。
伏黒「離れといた方がいいか?」
茂範「ああ、安全のためや、離れとけ―」
安全……?
茂範「起きる時間やおら!」
その液体を口に入れた。
????「熱い!!だすげて!」
お湯なのか……?でも湯気は出ていなかった、ならなんだ?
茂範「ほら、これでシャンプーやー」
????「イヤァァァアア」
カスミ「あれって……何の液体ですかね……?」
伏黒「あれか、硫酸だ」
カスミ「硫酸って……あの何でも溶かすっていう……」
伏黒「なんでもっていうのは違うな、この光景、何度も見たな……」
茂範「だろー?やることわかっててこの子呼んだってことか」
伏黒「まさか目の前でやるってわからないからな」
茂範「それと、あの解放骨折娘、組員が闇医者の場所に運んでるわ、大丈夫や」
するとシャンプーの手をやめた。
茂範「お前、覚悟はあるんやろな?」
????「何を……ですか……?」
茂範「おい、アレを出せ」
組員「は……はい!」
組員は急に走り出し、あるものを持ってきた。
茂範「……これでわかるよな」
それは木の板と、胸元から出したナイフだった。
伏黒「はよやらんか、ボケ」
????「クソガァァァァ!!!」
その男は左小指の隣にナイフを突き刺した。
????「ハァ……ハァ……」
そしてナイフは男の指を切り落とした。
????「ぐぅぅぅ」
茂範「なんや、余裕そうやな、死んできたやつらの苦しみ、じっくり味わえよ」
この大人……死ぬまでやるつもりだ……」
茂範「ほら、まだ37回残っとるやろが」
伏黒「……ほら、はよせい、地獄の閻魔が待っとるぞ」
そして、その男は発狂しながら、狂死した。
伏黒「死んだか、なら麻袋に包んで焼いとこうか」
茂範「ああ、そうやな……せめて、酷く派手にやろうやないか」
伏黒「それどういうことだ」
茂範「こういう事だ」
そばからダイナマイトを持ち上げ、男の口の中に入れていった。
伏黒「そういうことか」
そして詰められないほど、詰めて、パンパンになったら外に捨てた。
茂範「いいか?跡形もなく消せ」
組員「はい……」
そして火をつけた瞬間、茂範さんたちは全速力で逃げた。
茂範「あの日の方までレースやぞ!!!」
そして後ろで汚い花火が打ちあがった。
カスミ「すっごいな……」
茂範「時間をかけたんや、解放骨折娘は意識を取り戻してるやろ」
そして闇医者のところに行った。
感想・レビュー・誤字報告あればできる限りよろしくお願いします!