解剖記録130番目 北小路組のヤサ
カスミ「……すごいミドリミドリしてますね」
茂範「だろう!?すごいぞぉ!」
伏黒「早く中に入ろうか、すごい……目が痛いから」
茂範「伏黒ちゃん、それはないでしょうが」
伏黒「目の保養になるどころか、目潰しになってんだよ」
茂範「そうだなぁ……蛍光インク入れてるからか」
伏黒「そのせいだな」
そして中に入っていった、そこには関西丸出しの人がいた。
茂範「ええ虎柄やなぁ!」
組員「そうですよね、親父」
茂範「その服着てるってことは……例の件、情報まとめれたんだよなぁ」
組員「はい、被害者の身元が割れていますが、外道の身元を知ろうとした組員が死んでいってるんですよ」
茂範「そうか……貴重な人材が居なくなってる今、そいつらは悪や」
伏黒「その件、俺にも話してくれないか」
茂範「伏黒ちゃん、それはわしのシマのボヤや、教えるとなると……わしの許しを得ろ」
伏黒「喧嘩ってことか」
茂範「そうや……外でやろうや」
伏黒「いいぞ、ついてこい」
カスミ「はへ……喧嘩……」
組員「よければお茶を」
カスミ「ありがとうございます……」
私はお茶を出されて、そのまま飲んだ。
カスミ「おいしい……これどこのお茶?」
組員「宇治の抹茶です」
カスミ「苦味もありながら……うま味もある……すごい……」
私は宇治の抹茶に感服してしまった。
カスミ「喧嘩まだ終わらないのかな……って、それと彼と茂範さんの関係性って?」
組員「たしか……出会ったときはチンピラだった伏黒さんと若頭だった親父で、それで喧嘩したらしいんですよ」
カスミ「へぇ……そうなのか……だからあんな仲いいんだ」
そして帰ってきたときは茂範さんの方がボッコボコだった。
伏黒「ほら、治してもらえ」
茂範「伏黒ちゃん……やっぱつよいなぁ」
カスミ「すごい血だらけ……」
伏黒「拳でこんな風になっとる、まだまだだな」
茂範「やっぱ殺しの大和組の舎弟頭の名前伊達じゃないな」
伏黒「それで?あの件はなんだ」
茂範「ああ、あれはなぁ……最近起こったんや」
伏黒「生存者か?」
茂範「一部の生存者は狂ったっていう話、聞いたことあるな?」
伏黒「ああ、精神がおかしくなった奴らだな」
茂範「そいつらが結託して生存者の女の子を片っ端から攫って、デスゲームちゅう奴を開いとるらしい」
伏黒「何?それで被害者は何人だ?」
茂範「ざっと100人以上だな……それで場所はまだわかってない」
伏黒「……それで、分かっている情報はそれだけか」
茂範「死体を捨てに来る奴らがいるんや、そいつらを叩く」
伏黒「そうか、なら俺も行く、少し胸糞悪くなった」
カスミ「私も行くよ」
茂範「人はいればいるほど助かるな……」
伏黒「それで、仕掛けるのはいつだ?」
茂範「ああ、今日でも行くか?」
伏黒「くる時間帯とか知ってるのか?」
茂範「いいや、知らないな、それと、ネット生きているのわかるよな?」
伏黒「知っているが……あいにくスマホ持っていない」
カスミ「持ってるけど」
茂範「なら今ライブ配信してるのを検索してくれ」
カスミ「うん……これ?」
茂範「それは地震や、この下のライブ配信や」
画面には待機中と書かれていた。
カスミ「これが……その件なのね」
茂範「ああ、気味が悪いんや」
伏黒「行くぞ」
茂範「喧嘩しに行くんか?」
伏黒「ああ、その死体運んでくる奴らをな」
カスミ「……なら拳銃とか持っていかないとな」
そして死体を捨てに来ると言われる場所に歩いて向かった。
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