解剖記録124番目 ゾンビの三大欲求
まず、睡眠欲、さすがに一から柵を作るとなるとめんどくさいと言われ、仕方なく空いている部屋にゾンビを押し込み、監視カメラを付けた。
カスミ「……食べ物は牛肉でいいでしょ」
私は十分な水、食料を与えた、そしてカメラの前に突っ伏して監視する、最初は止まっていたゾンビだが、時間が経つと、ゆっくりと動いた。
カスミ「あー眠たいな……でも……研究のためなんだもん」
私はその後、3日間完徹した。
伏黒「もう……やめなよ」
カスミ「ふんす……ふんす……」
伏黒「だめだこれ聴いてないや」
そして、3日目の夜、ついに動きがあった。
カスミ「……動いてないよね」
一日3食与えていたが、1日に1回しか食べなかった。
カスミ「行ってくるね」
まさかと思い、部屋に向かった。
カスミ「……すごいな……寝ている……でもなんで3日間完徹だったんだろう」
そしてそのゾンビは拘束して、もう一体のゾンビを部屋に入れたが、結果は同じ、3日間完徹だった。
カスミ「ゾンビになったら睡眠欲が感じにくいのか……?」
人間の3分の1ぐらい、睡眠欲が薄いのか……?
カスミ「……さて、このゾンビ、女性だよね……」
見るからに、胸がでかいし、おかまじゃないよね。
カスミ「こいつを……拘束台に括り付けて……口に何か詰めないとね……首押さえておくか」
そして波立を呼んだ。
波立「……明らかに死人なんだけど……噛まれないよね」
カスミ「大丈夫……首、顔、手足、腹に拘束具巻いてるから」
波立「じゃ……見る?」
カスミ「いいや、興味ないね」
波立「そっかぁ……じゃ、始めるよー」
ゾンビの目の奥がものすごく絶望と感じ取れた。
カスミ「……さて、食欲だけど……同じ部屋に複数体入れればいいね」
そしてゾンビを6体、同じ部屋に入れて、最初は肉を人数分出したが、ある時に出さなくなったら……どうなるんだろう。
伏黒「お前人間か?」
カスミ「そうだよ?血の通った人間だよ?」
伏黒「……そうだよな……」
そして波立が来た。
カスミ「どうだった?」
波立「ちゃんと性欲があったよ?」
カスミ「……なら象さんがなぜもげているのか……どうしてなんだろう」
波立「さきっちょから腐っていってるのかな?」
カスミ「それで腐ってぽろっと……あり得る」
波立「それと、服従完了しちゃったよ」
カスミ「なら噛まないよね……?」
波立「いや……それはわからないけど……」
そして食欲の事を調べ始めた。
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