解剖記録119番目 寝相
カスミ「……ん?」
むにっとした感触で起きた私、なんだろう。
カスミ「おおっ……誰だこれは」
上谷「あわわ」
カスミ「どうしたんだ?」
上谷「後ろ……向いてください」
カスミ「後ろに何かがあるのか?」
後ろを向いた、そこにはあの女の子がぴったりとくっついていた。
カスミ「えちょ!?」
上谷「この子寝相は悪いのかな……拘束具必須?」
カスミ「まぁ……そうかもしれないけど……これほど寝相悪ければ……もう矯正の見込みがないぞ……」
私はその子を起こそうとしたが、全然起きなかった。
カスミ「……どうしようかな」
女の子のために私は雑魚寝か、それとも別のベッドに移すか。
カスミ「別の人のベッドに移すか」
私の安眠のためだもの、仕方ない犠牲だ。
カスミ「上谷のベッドに移してもいいか?」
上谷「別にいいですよ?」
マジ天使……じゃ寝るか。
カスミ「おやすみー」
上谷「おやすみー」
私は流れるようにスコンと眠った。
カスミ「おはよー……」
やっぱり一人の朝は気持ちいいわね。
上谷「おっはよぉぉ!!!」
カスミ「なんなのよ……そんなハイテンション……理由はあるんでしょうね?」
上谷「女の子が起き上がった!」
カスミ「それは行かないとな……」
現場に急行すると、セリアが話を聞いていた。
カスミ「……セリア、その子はなんて言っているの?」
セリア「あー、助けてくれてありがとだってさ」
カスミ「この子の出生地はここでいいのよね?」
セリア「そうかな……」
感想・レビュー・誤字報告あればできる限りよろしくお願いします!