解剖記録107番目 船を作る、どうやって?
カスミ「……上谷~?」
上谷「おなかぽてぽてになっちゃった」
カスミ「これの影響か……それはそうだけど、仕事あるぞ」
上谷「なんなのー?」
カスミ「海行ったら教えてあげる」
そして海に連れ出し、話をした。
上谷「船を作るの!?」
カスミ「そうそう、作ってもらいたい」
上谷「一人だったら数年かかるけど……」
カスミ「そうだね」
するとアミさんが裂け目から出てきた。
アミ「何だって!?!?」
カスミ「船作るんだよねー」
アミ「まかせんしゃい!本職だぞこちとらぁ!」
上谷「……でも資材は……」
アミ「あるぞ」
上谷「それに釘とか……溶接工具は……」
アミ「あるぞ」
上谷「アミ様神様ですか!?!?」
アミ「たすけてくれカスミ」
カスミ「……はいはい、上谷はなれぇ」
そして船を作り始めた、音が凄いするけど、ゾンビは寄ってこないだろう。
カスミ「……海か」
すると彼が来た。
伏黒「どうしたんだ?」
カスミ「ここの海水浴場、人すごいいたってね……今は、誰もいない」
伏黒「……そっか、家からあまり出なかったのか」
カスミ「だって……あんな陽キャの集まりに入れるわけないもん」
伏黒「陽キャか……そういうの、嫌いなんだよな」
カスミ「どうして?」
伏黒「俺はな……中学校の時、いじめられてて、後半になるにつれて体を鍛えていった、そしていじめてきた陽キャを顔面が陥没するまで、殴ってたんだよな」
カスミ「すっげぇ……顔面陥没って……どんな感じなんだろう」
伏黒「月のクレーターみたいに穴がぼっかり開いてるんだ」
カスミ「それで?生きてたの?」
伏黒「ああ、顔面はブサイクになったけどな」
カスミ「よっしゃ、話のネタ掴んだ」
伏黒「……それで、あの二人は何してるんだ」
カスミ「船を作らせてる」
伏黒「船か……船!?」
カスミ「ああ、これからは、大航海時代だ!」
伏黒「それって、ワン〇〇スの言葉だっけ?」
カスミ「私も知らないからねー、でも背中の傷は剣士の恥だって、どこかで聞いたことあるんだよな」
伏黒「……それ死んでないか?」
カスミ「知らない」
伏黒「無知すぎないか……?」
カスミ「むちむちの無知だよ?」
伏黒「どういうことだそれ……もういい、面白くて疲れた……」
カスミ「……このまま海みとこ」
海はやっぱり広い、そして私は小さい、けれど世界を変えることだってできそうな気がしてきた。
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