解剖記録102番目 明石焼きの街 明石市
伏黒「おーい、ついたぞー?」
カスミ「ん……んぁ?」
寝ていた……すごい体勢で。すごい腕とか股とか、大の字で寝ていた。
カスミ「は……はへ?」
伏黒「そこからどうやって出るんだが……」
カスミ「えへへ……出してくれるといいね」
安藤「お?私は見ないぞ?」
伏黒「うるせーぞ、頭まっピンクなやつ」
そういいながら私は戦車から引きずり出された。
安藤「まるでアザラシだな」
カスミ「うるさいわね、それって私の胸の事言ってないよね?」
安藤「いいや、全然?」
絶対気にしてるな。
カスミ「そして……ここが明石……なのか?」
伏黒「ああ、地図が正しければな」
そこは、明石焼きの看板とかあるが、全然人がいなかった。
カスミ「ここまでゾンビまで……?」
安藤「おそらくね、じゃ、漁港に行くか」
カスミ「漁港に航海士いるのだろうか」
伏黒「すべてあいつの妄想だろう、あわよくば明石焼きを食べたいと願ってるんだろう」
カスミ「食べたいだけなのね……私も食べたいけど、職人がいないよね」
伏黒「どうやって焼くんだろうか」
そしてそそくさと漁港に行った。
安藤「……ゾンビがいるね」
カスミ「ここにいるんだ……魚狙ってるとか……ないよね」
安藤「そこらの猫じゃないんだし、ないでしょ。あるとしたら……漁から帰ってきた人を喰うためなんだろうな」
伏黒「じゃ、殺していっていいな」
安藤「生き残りいるのだろうかな」
私たちはゾンビを駆逐していく過程でどこかに逃げ場がないか、探した。
安藤「……なさそうだけど……銃声で気が付いてるのかもね」
伏黒「じゃ、こっから探していくか……」
すると、どこかから銃声が聞こえてきた。
安藤「銃声……生存者か」
カスミ「いくぞ!」
伏黒「……っ……一定のリズムで撃っているのか……?」
どういうことかと聞いたら、こう答えた。
伏黒「1発と2発の銃声が鳴り響いてる……一定のリズムで」
安藤「だからどういうことなんだ?」
伏黒「……紙ないか?」
カスミ「これ……」
伏黒「ありがとう……」
そして耳を澄まして、なにかを紙に書いていた。
伏黒「……これの意味わかるか?」
そこには、・・ ・・ ・・ ・・・ ・・・と書いてあった。
カスミ「あまりわからないね……安藤さんは?」
安藤「これ、モールス信号か……それ以外考えられないな」
カスミ「そのモー何とか信号はなんだ?」
安藤「どこかのおっさんがその信号を作ったんだ、それで戦時中とかに使われるんだ……これは……OSSか……意味わからないな」
カスミ「……読み方が違うのかな」
安藤「候補としてはOSSかSOSだね」
カスミ「絶対後者の方でしょ」
安藤「だよね!」
伏黒「じゃ、こっちから聞こえてきた、急ぐぞ!」
そして私はビルから鳴った音を求めて、走った。
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