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{1.5万PV THX!}{完結済み}架空でゾンビを研究していたら本当にゾンビが出てきました!  作者: どこかにいる匠
book8 黎明

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解剖記録99番目 治療薬

カスミ「……でも、あいつらがどこにいるってのが、わからない限り、私たちもどこに行けばいいかわからないよね」

国内にいるのかな……でも国内にいたらまたばれたら、命はないな……

伏黒「……すこしぶっ倒れる……」

彼は倒れた、相当無理をしていたんだな。

安藤「でもねぇ……今は酒を飲もうよぉ」

カスミ「もう……酒は飲まないですよ……」

安藤「ほれほれぇ」

カスミ「んーもう!」

私はそのまままっすぐ歩いて行った。

カスミ「これ、治療薬として完成しちゃってるのかな……」

私はその中身を見た。

カスミ「……紫色……見るからにして、すごい毒々しいね」

セリア「それ、どうしたんだー?」

カスミ「これ、みんなに打ったけど……大丈夫だった?」

セリア「大丈夫だけど……それ打ったの?」

カスミ「そうだけど……だめだった?」

セリア「いいや、大丈夫だ」

すると、セリアの目の奥が少しだけ曇った。

カスミ「どうかしたの?」

セリア「……あのマーク……間違いないよね」

カスミ「どうしたの?」

すると私の首元にナイフを突き立てた。

カスミ「……ブエェェェ!?!?」

セリア「お前……あいつらの内通者だろう」

カスミ「……お父さんとお母さんの会社のこと!?」

セリア「そうだ、それ以外ない」

どういうことだ……私も理解が追いつかない……

セリア「……さよな……」

バーバラ「殺すな!」

横からバーバラが飛び出てきた。

セリア「どうしてですか!?」

バーバラ「……やめるんだ、こいつは味方だ」

セリア「でも……故郷を……ウイルスだらけにしたんだよ!?」

バーバラ「……違う、ウイルスをぶちまけたのはこいつの親だ、子は関係ないだろう」

セリア「……そっか、そうだよな」

カスミ「えっと……どういう…」

バーバラ「この関係性の事を言っているのか?」

カスミ「そうだけど……どういう……関係性なの?」

バーバラ「……こいつは私の国の裏社会で有名な殺し屋だ」

セリア「何ばらして……」

バーバラ「いいんだ、世の中の機能がマヒしてる今、外国のポリスが来るわけがない」

カスミ「……そっちの国にも私の親の会社あるの?」

バーバラ「ああ、5年前だがな……その間、私はこの国の拘置所にいたから、あまり情報が来なかったから、今は……わからない」

カスミ「……じゃ、そこに隠れてる可能性があるってことか」

バーバラ「そうだな」

セリア「やめた方がいい……あれは、化け物なんだ」

バーバラ「そういや、お前、どうやって来たんだ?」

セリア「……船を盗んだ」

バーバラ「そうしないと国を出れないからな……でも、ここでのんびり暮らすってのも、いいかもな」

カスミ「……今ゾンビになってない人を集めるのもいいな」

セリア「さんせい」

カスミ「じゃ……集めていくぞ!」

私たちの目標は、今の時点で、人を集めることになった。

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