第八話 対能力者隊の日記 二冊目
ビルの陰に隠れて呼吸を整えているセーラー服の女の子がいた。どうやら私がライオンの相手をしているときに必死に逃げたらしい。だんだんと近づいているものの呼吸を整えることで精一杯になっているターゲットはまだ気づいていない。
「おはよう」
私がターゲットに声をかけるとターゲットはすぐにこちらに振り返った。私はターゲットの頭に銃口を向けた。太陽の光を反射して黒光りしている拳銃にターゲットはおびえることなく微動だにしなかった。
「どうやってあの子から逃げてこれたの?」
ターゲットはビルのとビルの黒々とした間をゆっくりと後ずさりながら問いかける。
「ライオンから逃げてたらさあることに気づいて,銃弾が当たっても微動だにしないし,壁もきれいに避けるからさ,それでもしかしてって思って避けなかったの」
ライオンの体は私に当たると空気のように私の体を貫通した。そのため,私の体には一切けがはない。後ろを振り返るとそこにライオンの姿はなかった。
「つまりあの時に私が見ていたものは妄想であなたの能力は人に幻覚を見せる・・・」
「違う!」
ターゲットうつむいた状態で急に怒声を発する。
「私は学校でも友達がいないし親も共働きでいつも一人だった。誰かと遊びたいし誰かと話したいと思ってもそれができない。そんな時にあの子は猫の姿で現れた。イマジナリーフレンドっていうのはなんとなくわかっていた」
でもとターゲットの明るい声になる
「それでもうれしかった。自分一人で抱え込まなくていいんだ。私はこの世界に存在していて誰かのために生きてるってことがうれしかった」
だからと彼女は話を区切り,
「私をここで殺してもいいけどあの子のことを妄想だとか幻覚とか言わないで・・・私の・・・大切な友達だから」
涙目になりながら彼女は言った。
この時,私はターゲットも一人の人であることに気づいた。
それも私よりも弱い。とりつかれていた何かに解放されたように放心状態になった。拳銃が手から滑り重々しい金属音を立て地面に落ちる。そのことに少女は驚いていた。
「・・・どうしたんですか。あなたは私を殺しに来たんですよね。それなら私を早く殺さないと」
優しいく澄み切った声で彼女は言った。
「本当に殺してもいいの」
「当り前じゃないですか,おおよそあなたも能力者を殺す組織の一員なんでしょ。それなら任務を遂行しなかったら怒られちゃうじゃないですか。私も罪滅ぼしをしたかったところなんですよ。どうせ私一人が死んだところで誰も悲しみませんよ」
「そんなことっ」
「それならあなたは私に何をしてくれますか。友達になってくれますか。もしもなったら次はあなたも目を付けられますよ。それならここで私を殺すしかないんじゃないんですか」
私は彼女の笑顔をみて頭が真っ白になった。そのまま何も考えることができない状態でふらふらと彼女のもとを立ち去った。
誰もいない彼女のほうから響いたサイレンサーのいびつな銃声が私の脳天に響いた。
私はその後誰からも怒られることはなかった。
こんにちは!春桜 結分です!
いったんやりたかったことはできましたがここからどうやってつなげるかが難しいですね・・・
今回の内容はめちゃめちゃ重めにしていますがこれが原点であり物語の土台なので重要です。
まったく本文とは関係ないですがブログを立ち上げたものの各内容がなくて困っています。何か書きたい。
最後まで読んでいただきありがとうございました(`・ω・´)ゞ