第四話 爆発
次の日,学校に向かうために玄関を開けると待っていたのは桃花だった。桃花とは小学生のころから一緒に学校まで行っている。
「川村君,今日も半日だから昼食そっちに食べに行くね」
「え~」と俺はあからさまに嫌な表情になる。そんな俺を見て桃花は得意げに
「大丈夫!今日は私も手伝うから」
と,胸を張る。この根拠のない自身が毎回不安だ。
「昨日は料理に失敗して昼食に来たって聞いたが」
俺がそういうと桃花は苦い顔をする。
「だ,大丈夫だよ,あの後壊れたフライパンの処分は自分でできたから」
「フライパン壊したのかよ!」
どうやって料理してたらフライパンが壊れるんだよ!
桃花は「へへへ・・・」と苦笑いする。
すると突然,遠くから爆発音が響いた。爆風がこっちまで吹きつけ焦げ臭いにおいがあたりを包む。俺はとっさに顔を覆い隠す。
爆風が通り過ぎ周りからざわめき声が聞こえる。
「桃花,大丈夫か!」
「何とか,大丈夫」
桃花は悔しそうに歯を食いしばりながら答える。
『何だったんだ今の爆発は?』
と,その時テレビの爆発事件の光景が脳裏に浮かんだ。爆発したほうを見ると廃ビルの高い位置から黒煙が立ち上る。
「川村君,学校に避難したほうがいい」
俺は桃花の指示に従い駆け足で学校へと向かった。
こんにちは!春桜 結分です!
今回の話は前回のあとがきに書いた通り大きなイベントを発生させました。恋愛系から一気にバトル系にもって来れました。
最後まで読んでいただきありがとうございました!