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弱者と能力者  作者: 春桜 結分
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第三話 オムライス

「川村君の家って思ったよりきれいなんだね~」

いつも食事に使っている椅子に座ったまま桃花が言う。

「以外とは何だ。それよりなんで俺の家に来た」

俺がそう問いかけると,

「高校生になったから,何でもできるかなって思って『今日の昼食は自分で作るから作り置きしなくてもいいよ』って親には言ったんだけどいざオムライスでも作ってみようかと思ったら,みじん切りとか大さじ2杯とか書いてあったけどどれが大さじかわかんなかったりしてこのままじゃ飢え死ぬと思ったから来たの」

と硬い笑顔になる。

「なにやってんだ」といつものようにあきれて言う。桃花は少しむっとなったが何も言い返すことができず下を向いた。

「そういえば」と桃花が話を変える。

「最近,爆発事故が多いよね」

「・・・まあ,多いな」

桃花の口から爆発事件の話が出たことに一瞬驚いた。

「あれ,気を付けたほうがいいよ」

続けざまに耳を疑うようなことを言われ「え」と思わず声が漏れる。リビングには重苦しいような何とも言えない空気が流れる。

「なーんて話をしてたらいいにおいがしてきたね~」

桃花は重苦しい空気を裂くように言い,俺の横までくる。ちょうどオムライスが2人分出来上がりあとはケチャップをかけて完成というところだ。

俺が冷蔵庫からケチャップを取り出しオムライスにかける。あと1つも同じようにかけようとしたところで桃花が「私もかけたい!」と言ってきた。

桃花は得意げな顔でケチャップを構える。

「変なこと描くなよ」

「大丈夫,大丈夫,私絵心あるしそこまで難しいもの描くつもりないよ」

そういうと桃花は迷いなくオムライスにケチャップをかけていく。

描き終えた後に皿を両手で持ち上げ俺に見せてきた。

オムライスにはハートマークが書いてある。

赤面する俺を桃花はとろけた目で見てくる。

「あれ~川村くん,顔が赤いよ」

「・・・いや,そんなことはない・・・はずだ」

「ま,どっちみち川村君にあげるからこっちはいただきっ」

そして桃花はハートの描いたオムライスと俺がケチャップをかけたオムライスを取り換え机にもっていく。

一瞬止めようとは思ったが深いため息をつき,ハートの描いたオムライスを運ぶ。

それからそのまま恥ずかしがる俺と我に返り恥ずかしがる桃花でオムライスを食べた。

重苦しい空気が二人を包む。

こんにちは!春桜 結分です!

今回は結構重要なところ書こうと思ったんですが下書きを変えていくうちに『そこまでいかないな』と気づいたので恋愛多めにしました!次こそは必ず何かしらの重要イベントを書きます!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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