表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
弱者と能力者  作者: 春桜 結分
2/12

第二話 謎の社会問題

「今日もお疲れ,いつもこのぐらいならいいんだけどね」

学校からの帰り道,朝とは打って変わって快晴な空の下で桃花が言った。俺は小学生から桃花と家が隣ということで仲が良く,そのころから一緒に帰ることが多い。

「ま,それもそうだな。ついでに内容も同じにしてほしいぐらいだ」

「それと,長い校長先生の話は抜きでね」

「それじゃ何のために学校に行ってるのかわからないだろ」

そして俺たちは笑う。他愛のない話を毎日のように仲良くするので,一時期恋人同士と間違われたことも多くあった。高校生活ではなくてほしいと少し思う。

そんな話をしているとあっという間に家に着いた。「それじゃ」と言ってそれぞれの家に帰る。

家の中はいつものようにしんとしている。両親は仕事をしているため20時までいつも家の中は俺一人だ。

テレビの電源をつけると,ニュースが流れていた。

「また,爆発か。しかも県内かよ」

ビルから黒々とした煙が立ち込めている映像が映し出される。最近,謎の爆発が県内で多発している。週に一回バラバラな場所で爆発が起こり爆発原因と思われるものが一切ないため誰もが頭を悩ませていた。スタジオでコメンテーターが『これはテロリストが新型兵器を使って演習をしていると考えられるため,非常に注意が必要となります』と説明している。だが実際には死者を出していない。

「政治家も考えすぎなんだよ」

そう思い,テレビを消しキッチンへと向かう。学校が昼に終わるときは親に苦労させないように自分で昼食をつくることにした。親も『余ったものが無駄にならないから助かる』そうだ

何が余っているのかを確認するために俺は冷蔵庫を開ける。鶏肉や卵,白菜,大根などが残っており十分に料理することが可能だった。

今日は和食にしようかなと思いながら,冷蔵庫から調理台にに移していると,インターホンが鳴った。インターホンの画面をみると,満面の笑みを浮かべた制服姿の桃花が映っていた。

「どうした」

俺はあきれた声で問いかける。

『昼ごはんいただきに参りました』

桃花はそのままの顔で答える。

「帰れ」

俺はインターホンの画面を切った。するとすぐに桃花がインターホンを押した。

『ちょっと待って!話ぐらい聞いてよ!』

と今度は桃花は半泣きになりながら言う。俺はため息をつき,めんどくさがりながらも桃花を家に入れた。

こんにちは!春桜 結分です。遅くなりましたが次回作を書きました。インターホンのところはもともとの下書きとは書き方を変えてみました。これが吉と出るか凶と出るかはたまた中と出るか・・・。

最後まで読んでくださりありがとうございます!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ