第六十五話『ゆるゆる家生活』
「まだまだ遊ぶのだギンおねーさん!」
「ゼー……。ゼー……。ちょ、ちょっとタイム……」
「大丈夫なのだ?」
外で遊ぶ事にしたギンとクマだが、鬼ごっこで遊ぶ事一時間。ギンを疲れさせるまでにはくたびれていた。完全に疲れ果ててしまったギンは、クマと共に家に帰る。一方その頃家では、ナラとコノオが目覚めていた。昼寝を終え、下の階に向かいおやつを食べることにする。
「プリンがあるよ!一緒に食べよ!」
「勝手に食べるな。私のプリンだぞ」
「あっミル。と言うかいつそこにいたの?」
「Aの研究が終わったからね。面倒極まりない性能だけどさ……」
「そうなんだ。じゃあ一緒に食べようか!」
冷蔵庫からプリンを取り出すナラ。とりあえず三つ出したところで、玄関から疲れ果てたギンとまだまだ元気そうなクマが帰ってくる。疲れがたまっているからか、コーヒーと同じ量の砂糖をぶち込んだコーヒーを飲むギン。
「ハァ……。コイツヤバいよ……」
「あっナラ!遊ぼなのだ!」
「まぁまぁ。落ち着いて落ち着いて。それで大丈夫ギン?」
「俺は体力がある方だって思ってたんだけどな……」
ドロドロとするほどのコーヒーを流し込むギン。とりあえず大丈夫そうなのでプリンを食べ始めるナラ達。ちなみにこれはミルが作ったとの事。
「どう?美味しい?」
「うん美味しいよ!」
「そう……。良かった」
美味しいと言われ、まんざらでもない様子のミル。クマも美味しそうに食べて行く。コノオはギンの口にチビチビプリンを押し込みながら、旨そうに食べて行く。
「ミルって料理上手い感じ?」
「凄く上手いよ!」
「ん。料理上手」
褒められて更に調子づくミル。フンスフンスと反応を返す。
「おっ確かにうめぇなこりゃ」
「……ねぇ、なんでコイツいるの」
そんな中、何故か骸が部屋の中にいると言う事に疑問を呈するミル。誰も入ってくるところを見ていない。
「あっ骸!お前なんでいるの!?」
「だって俺ちゃんどこでも入れるし」
「むー……。まぁいいや。プリン食べるなら勝手に食べろ」
「おっありがとよ!俺ちゃん甘いの好きだからな!」
プリンを手に取った後、家を出て行く骸。なんなんだろうコイツと皆思いながらも、誰も口には出さない。出来るだけ関わり合いになりたく無いのだ。そしてそれぞれがプリンを食べ終えた後、クマと共に外に出て遊ぶ事にした。
「よし行くぞナラ!」
「じゃあ遊ぼうかクマ!」
「……大丈夫かな、ナラ……」
ギンは出て行った二人を見て、ナラの体力が持つかなと疑問に思っていたのであった。




