第四十七話『嫁戦争……』
「……」
「アレ派手にやってるけど止めなくていいのか?」
「なんか……勝手にしててくれとしか……自分は」
なんかもう色々と言いたい事ばかりではあるが、ムカつくので一旦好きにやらせてやることにした。とりあえずこれからの事を話し合う二人。
「で、俺らどうするよ?考えてみりゃ俺ら、あいつの目的に引っ張られてたしな」
「そう言えばそうだね……。僕も同じような感じ」
「だよなぁ?一回デートとか行きてぇよなぁ?と言ってもデカい国とかそう言うの知らねぇけどな!ワハハ!」
上空の戦闘が激しくなってきたが、なんかもう無視して良いかなぁとか思い出したナラ。この言い方は悪いが、勝手にやってくれとは言いたい。……どっちが嫁になるかでの戦争など、くだらない事だと考えているからだ。
「別にどっちがお嫁さんになっても僕はいいんだけど……」
「へー。そうか……。じゃ俺も婿になっていいのか?」
「婿……、そう言えばどうなんだろ?この場合モノ付きが婿?」
「なんか頭痛くなってきたな……。で、そろそろ止めるか?」
「ちょっと止めようか……。で、何かある?」
「とりあえずタロット引いてみっか」
引いたカードは世界の逆位置。なんだかすごく嫌な予感がしたが、一度発動した物を止める事が出来ないのがクイーンのデメリット。その瞬間、上で物凄い爆音が響き渡る。どうやら二人の間で何かが爆発したらしい。
「お、落ちてくるぞ」
「……。あっ海に着水した!」
なんかもう滅茶苦茶になってきたが、何とか二人を助け出しこれからの話を聞く事に。コノオは完全に気絶しているが、ミルは意識を保っていた。
「で、これからどうすんだよお前」
「……。師匠のお使いが終わった。やる事が無い」
「そうか……。よし、ナラ。お前が決めろ」
「えっ僕!?」
そんなこんなで次の目的が無くなってしまったナラ一行。ナラはしばらく考えた後、行ってみたかった場所に行きたいとだけ言っておくことにした。
「じゃ、じゃぁ……。この世界で一番大きい街に行かない?」
「よし決まりな!おいお前らもハイって言え」
「「ハイ」」
そんな訳で、一行はミルのテレポートでこの世界で一番の国、王都『クランガ・ウィーク』に向かう事になった。
一方その頃、Dら率いる軍団が、その王都に向かって出発していた。目的はそこにいる人間の命を奪い、ある兵器に込める事。人の命をゴミのように使いまくり発動するその兵器は、名前を『ヒトノシ』と呼ばれているのであった。




