第二十三話『カジノ~怪しい奴らもいるよ~』
「ここがカジノ……?」
「そ。まずは服を着替えるよ」
一行は高いホテルにチェックインし、そして服を買う。なぜこんなことをするのかと言うと、ここのカジノはそこそこ金を持っていないと入る事が出来ないのである。なので、服装だけでもそれっぽく見せる為に来たと言う訳だ。
「な、なんか露出が多いような……」
「お?似合ってるぜ?」
ナラは、ゴスロリ系の服ではあるが、どことなく露出が多いような服を、ギンは派手でも地味でも無い、パリッとしたスーツを着こなしていた。ミルは師匠から譲り受けた服を、無駄に装飾の多い服を着ていた。
「ど、どう……?」
「うわっエッチだ」
「や、やっぱりエッチじゃないか!」
「まぁ良いだろ。どうせ、ここに性的な意味で来る奴なんかいねぇんだろ?」
「ん。ここは金だけが支配する場所。金が無い奴は裸にされて売られてしまう」
そう言って、ミルは二人に軍資金五千『ケラ』を手渡す。これを換金すれば、そこそこ良いメダルに変える事が出来ると言い、ミル自身は高レート台に向かう。
「五千ケラで五百枚……、一枚百ケラだよコレ」
「やべぇのか?」
「……正直わかんない」
ミルはともかく、この二人はどちらも貨幣価値に関する重要さを知らない。ちなみにホテルに三日間泊まるので一人二万ケラ、この服一着十二万ケラである。五千ケラと言うのは、このカジノで遊べる最低限の金額。
「んまぁ適当に遊ぶか。ナラはどうする?」
「えっと……。僕はどうしようかな?」
ギンはビンゴが出来るエリアに向かっていき、行くところが無いのはナラ一人。さぁどうする?と考えていると、ふと声をかけられる。相手は狸娘の『カンロ』と言う奴であった。
「どう?ウチと遊ばない?」
「えっ?」
「まぁまぁ、どうせ本気で遊ぶわけじゃないし~。さぁさぁ!ほらほらこっちに行きましょ!ね!」
そのまま、勢いのままに連れていかれるナラ。仕方なく付いていくが、カンロはと言うと黒い笑みを浮かべながら歩いていた。
(グヘヘ……いいカモだ!こういう世間知らずをカモにするのが一番だ!)
案内されたのは、ド高レートの第二カジノエリア。ちなみにミルの姿もある。アメリカンポーカーで稼ぎまくっている。魔法などは使っていない。素の実力でコレである。
「……?なんか騒がしい」
何やら変な声が聞こえるので、ちょいと見てみると、そこには椅子に座っているナラの姿が。
「!?!?」
これには普段感情を見せないミルも、困惑を隠す事が出来ない。今やっている試合を捨てて、ナラとカンロの対決を見に向かう。
やる試合形式は簡単なポーカー。だが明らかに、何かウラがありそうな一戦であった。




