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第二十二話『煉獄に身を焼かれながら~あぁギャグ回です~』

 

「ここを進めばスラムに着くよ」


「早いもんだなぁ。ところで、そこでのたうち回ってるのはなんだ?」


 ラクダで一時間程度。スラムにたどり着いた一行だが、そんな中奇妙な物質を発見する。熱された石に焼かれる奴の姿だ。何がしたいのだろうか。とは言え、困っている奴を見かけると誰でも助けようとするナラは、そんな奴でも助けようとする。


「大丈夫?!」


「おいおい、んなもん助けなくていいだろ」


「そんな事言ってられないよ!ほら大丈夫?」


「あついゆぅ~」


「うわっ熱い!」


 石から引きずり降ろそうとしたが、義手が恐ろしい温度を放っているのか、近寄る事が出来ない。


「もうそいつはダメだ。見捨てよう」


「と、とりあえず……『2ペア』!」


 もう何と言うか触るのも嫌になって来たので、剣を手に取り2ペアで思いきり吹っ飛ばす。この技は、威力こそ低いが無駄に飛ぶ。人間くらいの大きさなら、そこまで飛ばないので大丈夫だろうと思っていると、なんと頭だけが思いきり吹っ飛んで行く。


「……へぇ?!」


「あっやったか!?」


「あっなんか涼しい……水かな?ところで俺ちゃんの頭知らない?」


 義体だけで立ち上がる男に対し、驚愕する三人。しばらく驚いていると、頭がひとりでに帰ってくる。本当になんなんだろうかこいつは。


「ハイ!元気普通!俺ちゃんマン!」


「……」「無視した方が良かったんじゃね?」「……」


「なんか見た事あんなコイツ」


 三者三葉の反応を下す一行。とりあえず名前を一回聞くことにした。


「俺?俺ちゃんはね、『骸』!骸と言ってくれ!」


「なんで頭だけで喋れてるの?」


「んまぁ色々あってだな……。んな事聞くな!どうでもいいだろう~?俺ちゃんの事なんか……。それより気になる事があるなら聞いていいのよ?」


 なんかもう、関わるのが嫌になってきた三人だが、無視していこうとすると普通に付いて来る。せめて無視してくれればと思ったが、どうも喋りたがりな様子である。


「ねぇなんか聞いて~?何でもいいのよ~?」


「なんでもって……。例えば?」


「この世界に男がいない話とか」


 その言葉に反応したのは、ナラだけだった。確実に聞こえていただろう二人も、頭に?を浮かべ何のことか分かってない様子である。そりゃそうだ。前にも言ったが、この世界から男と言う存在は消えているのだから。


「……。お前……」


「ま、俺ちゃんは呼べば来るから!気になったら読んでちょちょ!じゃあな!」


 だが、飄々とした態度でどこかへ行く骸。ナラは、その姿を見ることしか出来ずにいた。


「……あいつは……?」


「あ、いない」


 ようやくいない事に気が付いたのか、しかし興味が無さそうにするミル。気にはなるが、呼べば来ると言うので一旦気にしないことにした。


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