表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

15/70

第十三話『またも風呂で~』

 

 さて。このタマと言う家の風呂だが、まぁ人一人がゆったり入れる程度の大きさである。……つまり、複数人で入るようには作られていない。そんなところに三人も入ったらどうなるかと言うと、そりゃもうミチミチになっていた。


「せ、狭い!狭い!」


「私じゃない。師匠が勝手に入って来た」


「我じゃないぞ!ミルが出ればいいじゃろ」


 全員風呂に入りたがった結果、こうなったのである。もちもちしているナラと、もちもちしているミルと、結構隠れ巨乳なタマ。いきなりケツを揉んでくるタマと、やっぱり尻尾を触ってくるミル。完全にされるがままである。


「ナラは私の」


「我のでもいいじゃろ~?」


「……久々に殺し合いでもする?」


「お?じゃれつきか?では外に行くかのぉ?」


 一触即発と言った所か。にらみ合いから何とか逃げ出すナラ。浴衣を着流し、布団が置かれている部屋に向かうのだが、ここでとんでもないことが判明。なんと布団が一つしかないのだ。


「えっ」


「あっ、布団それしかないから」


「……えぇ……」


 すなわち、どうなるかと言うと。


「……あうぅ……」


 タマとミルに挟まれてしまったナラ。ちなみに尻尾はミルの方に向けている。タマの方に向けていると、何をされるか分かった物では無いからである。だが、タマは一切合切を無視して、ナラのアソコに触ってくる。


「!?」


 思わず顔を見るナラだが、どうやら寝ているらしい。寝ていながらこれと言うのはちょっとどうかと思うが、ミルから既にそういう事をするとは聞いていたので、まだマシと言った所。だがそれでも、気になるのは気になる。


「……うぅ」


 えげつないセクハラをされまくり、結構嫌な顔をするナラだが、明日から一応修行を付けてもらう事になっている。無駄に面倒な事を言って、拗れてしまっては問題である。


「ね、寝よう……」


 ミルが尻尾を抱きしめながら眠っており、中々寝付けないナラ。そう言えば結婚すると言う話を聞いていたが、実際問題本当にするんだろうか?とか思いつつ、無理やり眠るナラであった。


 そして翌朝、ビックリするくらい快晴の日。修行をする事になったナラ。


「とりあえず……、ナラは体が弱いのが問題じゃからな。適当にマラソンして来い」


「アッハイ」


 言われるがまま走るナラ。二人は走るナラの姿を見ながら、本当に結婚するのかどうか決めることにしたのであった。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ