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2.波乱の朝
「おはよう、おはよう」
未希成園のすぐ外では、未来所属の保育士、鈴垣朱里が登園する多くの園児たちに、それぞれの顔を見て笑顔で朝の挨拶をして出迎えていた。
そこへ未来に所属する女の子、小森若菜が未希成園の門をくぐる為に近づいてきた。
周囲を気にする様子もなく下を向いたまま、見た目つまらなさそうに歩いていた。
反対側から、いかにも高級車に見える白いワゴンが周囲を気にする事もなく「未希成園」の門の前に停車する。
「わ~」
若菜は目の前に停車した白いワゴンに直前で気づき、驚いて尻もちをついた。
「若菜ちゃん」
それを目撃した朱里は若菜に近づく。
「大丈夫?」
朱里は若菜を抱き寄せてゆっくり立たせ、お尻や荷物を手ではらう。
山岸光星、山岸輝義の兄弟が白いワゴン車の中から出てくる。
二人は一つ違いで、見るからに目太っている容姿は瓜二つ。
若菜より光星はひとつ年上の希望。輝義とは同じ年で未来の所属。
「おい、おまえの彼女が尻もちついてるぞ」光星が輝義に言葉を投げる。
「これはこれはお嬢様、大変失礼いたしました。もう俺をつけまわすなよ」
「誰がつけまわしてるのよ」
若菜は輝義に怒って云い返した。




