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1.恒例の朝
「みんないくよ、ジャンケンタイムだ」
テレビ画面からジャン・ケン太“が勝負を挑む。
それを見ている未来所属の保育士、田中清美と数人の園児たち。
「わ~」園児たちから歓声がわく。
「おはようジャンケン、ジャン・ケン太“」
「ジャン・ケン太“」
園児たちは画面に向かって各々のグー・チョキ・パーを突き出す。
「ぼくはパーをだしたね。君のチョキが勝ちだ」
ジャン・ケン太に勝った園児たちは大喜び。しかしあいこと負けた園児たちはションボリ。
「勝てなかったケン太も勝ったケン太も、また明日がんばるぞ。明日はジャン・ケン美ちゃんと勝負だ」
「オ~!」
清美は園児たちと同じように腕を上に突き上げた。和気あいあい。
保育施設にテレビは必要なのか?
教育方針は様々。その中でたまたまテレビというものがあっただけ。
そんな論議はさておき、いつもの朝が始まった。




