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おはよう~未希成園から  作者: 希与実
13/15

12.希望

「おはよう、バイバーイ、また明日ね」朱里が手を振っての挨拶。

「バイバーイ」ちっちゃい女の子の園児が朱里に手を振る。

 その可愛さを実感する朱里。

「違うだろ、また月曜日」

「えっ?明日未来ですよ」

「なんでやねん」漫才コンビか。

 正門では帰宅する家族、また一人で帰宅する園児に手をふって見送る朱里と清美。

「ああ、おはようございます」

 今から未希成園に登園する園児と家族も交差する。

 それぞれの形。

 そんな光景を園子は園長室から。

 順子は別の位置から眺めていた。

 正門の前、ややずれた位置にワゴン車のタクシーが停車する。

 中から川岸雅代、光星、輝義の3人が出てくる。

 それを確認した朱里と清美はギョっとした。

 雅代は朱里と清美に近づき、深々と一礼した。

 光星と輝義もその後で会釈をする。

 朱里と清美も深々ではないが一礼して返す。

 3人は園内へ入って行った。

 その後ろ姿を朱里と清美は目で追っていた。

 少し歩いた雅代は、静香に気づいた。

 そして静香の方へ歩いて行く。

「あああ」それを見た朱里は雅代を追うように小走りで駆けて行く。

 光星と輝義は少し離れたところで立ち止まる。

「小森さん」

 声を掛けられた静香は雅代の方を向く。

「私をご存知でしょうか?」

「はい、存じております」

 静香は深々と一礼した。


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