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10.暴露
翌日、その翌日、更にまたその翌日と、山岸光星と輝義兄弟は登園しなかった。
雅代からの連絡もなく、どうしたのか心配する日々が数日続いた。
「どうしたかな、あれから結構音信不通だよね。こっちから連絡しても不在だって、お手伝いさんは云うし」
「んん。もしかしたら光星君、判ってたんじゃないかな。恥ずかしくて母親に云えなかったのかも。輝義君は園長に自分の気持ちを素直に云ったんじゃないかな」
「まあ聞く耳もたないって感じだからあのお母さん。でももしかしたら教育委員会が動いているのかもしれないでしょ」
「どうかな。否定はできないけど、私は光星君、輝義君、お母さんに本当の事を話していると信じたいな」
心配する朱里と清美の会話。それでも信じたい朱里と清美。
『ピンポーン、ピンポーン』
テレビ画面に緊急速報のテロップが映る。
『国会議員、山岸健三不倫発覚と傷害容疑で議員辞任。不倫相手はお天気キャスター小森静香』
「ええええええええ?!」
朱里と清美はその緊急速報に驚いて大きな声が飛び出す。
テレビ画面には、健三が静香にビンタする、あの監視モニターの映像が流れていた。
「もしかして、これで?」
朱里と清美は顔を見合わせて、お互いに大きく頷く。




