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08

国王が呑気に尋ねたのでした。


「一大事とは??」


他の国の担当者達が国王に言いました。


「大陸の各国では恩恵が付与されていないの魔法石が多数出回っておるのです。魔法石を使おうとしても何の反応もしないと各地からたくさん報告があがってきているのですよ?それを把握されていないのですか?」


国王は悪びれもせずにみんなに言った。


「そうなのですか。余は魔法石の事は分からないもので。はっはっは!!」


他の国の担当者達が国王に言いました。


「なにを悠長な事を言っておるのだ。魔法石は全てリヒテル王国から輸出されたものなのだぞ!!真っ先に対応せねばならないだろうが!!」


「なるほど、この混乱の元凶が分かりました。あなた方がアニア様を追放されてしまったせいでこの事態が起こってしまったのですね。アニア殿がどれほどリヒテル王国に貢献していたか全く理解していないようですからな。」


国王が驚いて尋ねました。


「何を言われるんです??アニアはお荷物聖女なのですよ?」


バイルが続けて言った。


「そうです。アニアはお荷物でしかないはずです。」


他の国の担当者達が言いました。


「いいですか!!!アニア様は魔法石への恩恵を付与とその交渉を一手に引き受けていらっしゃったのですよ。でそれを知りもしないあなた方がお荷物聖女だとふざけた事を言ってアニア様から聖女の地位を取り上げて追放したんです。近視眼で無能なあなた達によってね。」


「そしてアニア様を追放してしまった事によって魔法石を管理し恩恵を付与する者がいなくなってしまい、恩恵が付与されていない魔法石が大陸中に溢れた出したわけですか。リヒテル国王?愚かすぎて救いようがないですな。」


国王が自信満々にみんなに言いました。


「みなさま何を言われる??余はちゃんと国王としての役目を果たしておる。」


他の国の担当者が言いました。


「ではお聞きしますが、アニア様を追放されてから、魔法石の出荷の差し止めは行いましたか?そのまま商人達に渡してしまったのでは??」


国王が真っ青になりながら言った。


「あああっ?」


他の国の担当者達が言いました。


「図星のようですな。」


「いいか我々はアニア様の事を高く評価している。リヒテル国王??あなた方はアニア様をお荷物聖女だと考えているようだが、それは単にお前たちの目がふし穴なだけだ!!」


国王が困惑した様子で言いました。


「バカな??アニアはお荷物聖女ではなくすごい聖女だったのか?」


他の国の担当者達が呆れて言いました。


「ようやくお分かりか??リヒテル国王??」


「ご自分達の方がよほどお荷物で役立たずではないか。」


「恩恵が付与された魔法石を安定供給すると貴国は約束しておる。ちゃんとその責務を果たしてもらうぞ。」


国王はアニアを追放した事を嘆き始めました。


「ああ、なんという事だ。アニアがこれほどの優秀な聖女だったとは。」


そして国王がバイルに言いました。


「おい!!バイルよくもこの余をたばかってくれたな。リゼラと一緒に余をたばかりおって。」


バイルが慌てて国王に言いました。


「父上、お待ちください、私にもよくわからないのです??」


国王が3人に言いました。


「何が分からないだ。余に大ウソをつきおって!バイルから王位継承権をはく奪する。パルシス伯爵そしてリゼラ、そち達にも処罰を与えるからな。」


パルシス伯爵が国王に言いました。


「お待ちください国王様?これは我々だけの責任ではありません。国王様だって大賛成されたんですから当然責任はあるでしょう!!」


国王がパルシス伯爵に言いました。


「うるさい、全部お前達の責任だ。ワシはお前達に騙されただけなんだ。」


パルシス伯爵が国王に言いました。


「ふざけないでください!!!ちゃんとアニアを追放していいかとお尋ねしましたよね?国王様も大賛成されていたではありませんか?我々とて国王様が反対されたら、アニアを追放などしませんでしたよ。」


バイルが国王に言いました。


「そうです。父上がいいと言ったからアニアを追放したんです。だから俺もリゼルも悪くありません。悪いのは全て父上です。」


国王が3人に言いました。


「ええい!!やかましい!!魔法石の常識すら知らなかったお前達が偉そうに口答えするんじゃない!!リヒテル王国のお荷物揃いのくせに大口ばかり叩きおって!!少しは責任を感じたらどうなんだ?」


パルシス伯爵が国王に言いました。


「魔法石の常識を知らなかったのは国王様も同じでしょうが!!自分の出した決断の責任も取らないとは、ほとほと呆れるわ。国王の方がよほど王国のお荷物でしょうが!!」


「王国のお荷物なのはお前たちだ!!」


「いいやお荷物なのは国王だ!!」


外交交渉の場であるにも関わらず、国王と王太子やパルシス伯爵達は大喧嘩を始めたのだった。


この様子を他の国の担当者は呆れて見ているのだった。


「見苦しい限りだな。仮にも交渉の場だぞ。もう少し場所を弁えたらどうなのだ?」


「大方、アニア様が調整役を果たされていたのではないか?」


「なるほど、アニア様がいなくなりこの醜態というわけですか。」


「思い返してみれば交渉窓口はいつもアニア様でしたな。まったくつくづく愚かな連中ですな。」


「そういえばクライン殿はどうされたのだろうな?」


「そうですな、いつもなら真っ先にいらっしゃるのに。」


すると会場に何人かが顔を下に向けた状態で入ってきたのでした。


その中の一人はクラインでした。


クラインがベスタール帝国の担当者として会場にやってきたのだった。


クラインが他の国の担当者に言いました。


「みなさま?会議に遅れてしまい、申し訳ございません。」


他の国の担当者がクラインに言いました。


「別に問題ありませんでしたよ。リヒテル王国の国王達が醜態をさらしただけでしたからな。アニア様を追放してしまったらしいのです。」


クラインが他の国の担当者に言いました。


「実はその事で皆さまにお話しがございます。」



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