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黒い洪水(Black flood)〜地獄の世界線へようこそ〜  作者: ライヒさん
1933年 混沌から地獄への道
118/118

与党大勝利 野党多頭化 

趣味で書いているので温かい目で見守ってください。


東京 某所 ある料亭にて

(第三者視点)


「勝ったこともそうですが、議席を増やしたのも良かったですな。」と外務を続投した【松岡洋右】

「とはいっても『勝って兜の緒を締める』という言葉がありますように油断をいけませんぞ。」と法務を続投した【荒木貞夫】

「まぁ420議席という途方も無い数を占めるようになりましたからな我が党は」と前総理で環境大臣の【尾崎行雄】

「そうゆう自らが勝つことは保証されてるような政局だとしても慢心は腐敗を助長するからやらないように」と狂気的に腐敗が大嫌いでその結果多くのものに不幸な運命をもたらす内閣総理大臣の【有田権士】

「そうは言っても総理、我々が3分の2以上を獲得してるのは変わりありませんぞ」と有田権士の右腕にして後々総理となる内閣官房長官に就任した【岸信介】(あとに有田権士が兼任していた国家保安局長を兼任する)

「経済も同じだ、いつどこで経済が崩壊するかわからないし、経済を不況に陥りさせないために工夫も調整も必要だこれは高橋是清先生も言ってる」と自信満々に自らの師匠である高橋是清の言ったことを言う前財務大臣の後継者【三土忠造】

「それは置いときまして首相、今後はどうします?」と本題を切り出した国防大臣の【小磯國昭】


有田「そうだな、党も私も主張してる通り海外の市場崩壊を鑑みて、前政権と同じく積極財政により経済促進を図り、そのためのあらゆる面倒事を解決しないといけないと自分は思っている」

三土「それはそうですがそのための金をどうするかということです」

有田「それに関してはあてがある、まずだがわたしの頼みとしてる財閥から緊急時に貯めてある金を全て国債にしてもらう」

三土「国債ですか?それはいい方法ですがそう簡単に出させることはできないとは思いますが……」

有田「その企業の娘さんとは私が結婚しててね、そこからなら金を出せるとふんでるよ」

三土「できるのであればいいですがそれだけでは……」

有田「足りないと言うんだろう?大丈夫全ての財閥から引き出してやる」


この言葉にこの場にいた閣僚たちは驚いた。そして最初に声を出したのは経済産業大臣の【星野直樹】であった。


星野「す、全ての財閥からですか?そ、そんなことできるんですか?」

有田「ああもちろん、まず財閥が買った国債はもちろん高金利だ、その上何かあった場合の損失はこちら持ち、金だけ出せば増えるし、金を貸した相手が何が起きてもちゃんと返せると見せれば自ずと貸してくれよう、それに財閥には[拒否権]はない」


その拒否権に反応したのは自らも財閥を持っている国土交通大臣の【鮎川義介】であった。


鮎川「拒否権がないとはどうゆうことでしょうか?」

有田「こちらはいつでも()()()()()()()()()()()()()()()()()を持ってるのお忘れかな?多くの財閥の不祥事が前起きたような事態にはしたくないだろう?穏便に粛々と自らやるのが国民に対する誠意である、義務だろう?なぁみんな?」と目が笑ってない中笑顔を見せる首相にドン引きしながらその中でドン引きしなかった総務大臣の【大久保利武】が質問をする。


大久保「それで良いとして首相、全ての金を引き出し、それを投資を使うとして日本銀行に任せるので?」

有田「ああ任せるとも、だが国内の投資だけじゃなく、国外の投資を推進したいからな、そこで高知に政府主導の銀行を設立する」

大久保「国外投資を目的とした政府主導の銀行ですか、ですが何故帝都ではなく、高知に?」

有田「それはもちろん帝都に一極集中しても後々狭くなるし、高知の住民、その恩恵を得るであろう四国に新しい産業『金融』を持ち込み、そして四国を地盤としてる野党を切り崩すこれが私が高知に作る3つの理由です」

「有田首相!それに私は賛成です!」とさっきのドン引きな発言に怖気づいたのかわからないがとりあえず賛成を表明する宮内大臣の【近衛文麿】

「私もそれで結構かと」とこんな得体のしれないヤヴァイ首相から一刻も離れたい文部科学大臣の【徳川圀順】

有田「他には?無言は肯定として取るぞ?」


し~ん


有田「ではこれで可決だな」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


時間が経ち、別のテーブルを持って話をしてたグループがいた。


総督府統轄担当大臣【東郷実】

行政改革永続担当大臣【望月圭介】

農林水産大臣【平沼騏一郎】

厚生大臣【木戸幸一】

労働大臣【南弘】


の5名が話をしていた(ここに登場してない国家公安大臣の初鳥忍二郎は仕事が忙しく欠席しており、副大臣も大臣が政策などの話し合いをしてる間の代理として仕事をしていた、もちろん天皇陛下のお膝元で働く内大臣や侍従長はそんなことをする時間がないのと政府に関わるのは宮内大臣に任せてるので欠席である)


この5名の共通点としては『他党から移籍して日が浅い』野党から来た外部組であった。


(付け足しすると東郷実は東郷平八郎の息子で海軍軍人の東郷実ではなく、植民地政策学者の東郷実である。)



東郷「私が総統担当大臣(総督府統轄担当大臣の略称)(決して現実世界の総統ではない)になったのは驚きですが……」

望月「東郷さんは植民地に関する政策の専門家ですから総督府を統轄する大臣が生まれるならあなたが適任ですから私は驚きませんが、一番驚いたのはわたしですからね?」

平沼「あなたが行改永(ぎょうかくえい)担当大臣(行政改革永続担当大臣の略称)になったのははっきり物言うし、強引もあるし、金に関してはきれいだからでしょうね」

木戸「平沼氏に関しては調整役として、私は近衛殿と同じく華族代表として」

南弘「私は教育関係、労働環境の改善などをしてくれと言われて来た感じかの…」


そしてこの5人が思ったことは一つ【えらくヤベーヤツのもとで働くことになったな……】






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