魔獣図鑑 四羽六足科飛針類エンペラー種
おまけ
エンペラーの正式な分類は、四羽六足科飛針類エンペラー種である。
≪四羽六足科≫
命名理由:羽が四枚、足が六本生えている形態的特徴から。
魔獣の分類は、基本的に形態的な特徴からなされる。
≪飛針類≫
命名理由:飛行能力を持ち、尾に巨大な針がついていることから
特徴:基本的に巣を作り、群れで行動する。社会性が極めて高く、縄張り意識が強い。他生物、また同族においても競争意識が高く、命の危機が迫ると自壊するための器官が存在する(死後、他生物、多コロニーの栄養素になることすら嫌う)。天敵は、二羽二足科、水地皮四足科(丸呑みされる)。
生息地:森、水辺、砂漠地帯・乾燥地帯、人里など
あらゆる地形に適応した種族であり、人間への被害はあらゆる魔獣の中でもトップクラス。そして、同時に魔獣の中で最も対策法も確立されており、現在では養殖される種も存在する。
※群れについて
女王個体を頂点とし、外敵排除を目的とするソルジャー、ソルジャーの中で女王より魔獣を下賜されたテイマー、主に巣の外で食料集めなどに従事するワーカーの、階級制度を持つ
表記は、〇〇・階級 例:エンペラー・ワーカー
≪エンペラー種について≫
生息地:森など木々の生い茂った場所
特徴:巣は、地面に作り、塔のようなものを泥や石を材料とする。大型の巣になると、成人男性十人
分が肩車するくらいになる。針は毒を持っており、狩りをしたり魔獣を従える際に用いられる。肉食。
命名理由:飛針種で最大の体躯を持つため。また、他の魔獣を従えることもあり、その姿が森の皇帝
のように見えたため。
体色:階級によって異なる
女王(黒と金色)、ソルジャー(灰色)、テイマー(濃い灰色)、ワーカー(黒色)
また、女王は警戒度によってその色を変えることもあるが、個体差がある。
卵:おいしい
≪ほかの飛針類について≫
ノーブル種:飛針類で二番目に体が大きく、貴族っぽいとかいう理由で名づけられた。別に、エンペラー種に従ったりしない。卵おいしい
ハリナガ種:針がめちゃめちゃ長い。こいつは階級制度をもたず、単独でいろんなところをふらふらしている。針が加工用に大人気。
ハナタカリ種:草食で毒を持っていない。すごくおいしい。ので、養殖されてる。卵おいしい。こいつは、自壊器官を人為的に働かすことをなくせたので、幼体も食べられるようになった。次は、エンペラー種の幼体を食べる方法が模索されている。
≪退治の仕方≫
一番安全で手っ取り早い方法は、巣を何かで覆い隠してその中を煙でいぶすこと。飛針類は、繊細な生き物なので、割とすぐに自壊してくれる。
ただ、針や羽、足を回収したいのであれば、一匹ずつそこの部位を切り落としていく必要がある。