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かけたかけら  作者: 一筆
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3/4

FRAGMENT8/10

 VISIONARY FRAGMENT


 女の子は嘆く。独り公園の落ち葉の中で嘆く。女の子の嘆きは夜に染み込み、さらに色を黒くする。深くする。

 女の子は仰向き、夜空へ目を向ける。レンズ越しに、世界をとらえる。

 独りの虚しさ、寂しさに、世界は滲み出す。溢れた嘆きに世界が揺れ出す。

 ――何故、いないの? いくら求めればいいの? なんで……傍に、いないの……。

 震える身体を丸め、辺りの枯れ葉を潰し、枯れない潤いを流し続ける。満ちすぎて、止める術がなくなった勢いに任せて。

 ――ゴメンね。心配かけた。

 懐かしい声がする。懐かしい声に、女の子は起き上がり、とらえる。両手を伸ばす。



 FRAGMENT RETURN TO ONCE


 身体を支える男の子に、女の子の涙は流れ続ける。

 ――何処へ行っていたの?

 ――自分に会って来たんだ。

 頭を抱く男の子の手が離れる。地に置かれ、二人を支える。

 ――会って、どうだったの?

 女の子の問いには答えを。

 ――何もなかった。

 ――じゃあ、意味はなかったの?

 夜空を見上げ、そこにいる自分を追う。自分が、笑う。

 ――意味は、あったよ。

 ――どんな意味があったの?

 女の子は顔を上げ、男の子は見る。男の子も女の子を見、答える。

 ――僕みたいな存在でも、傍にいれば喜んでくれる人がいると解った。

 男の子は呟く。世界を見上げて呟く。自分が笑っている。

 ガーゴイルの笑みが堕ちてくる。

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