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LAST HOPPER  ~最後の海飛蝗乗り~  作者: gyotaku.
SEASON1 一年生時代
1/3

キッカケPart1

初投稿です。不定期なのでそこんとこよろしくです。

 2010年、ヨット競技でとあるクラスの中のとある艇種が身を引こうとしていた。それは今から四十年前に原型が完成し多くの人々に愛され使われてきた艇種。YAMAHA14sea hopperⅡ。通称シーホッパーと呼ばれる一人乗りのディンギーヨットである。三年後の東京国体を最後にLaserと呼ばれる一人乗りのディンギーヨットに切り替えることが決定されたのだ。

 そんな中、南の島のとある弱小校が、この老兵を率い、自分達の部活の存続と己の威厳とプライドを賭けて最後の最後で抗った者がいた………





同年4月。沖縄県。

「うわぁあ!」

勢いよく水面に投げ出されそのままライフジャケットの浮力さえ無視して沈み込む。

 水の中から見上げた陽光は水面で歪められキラキラと瞬いていた。暗い水中に注ぎ込む光を遮るように、数秒前まで俺の乗っていたヨットの船体ハルが俺の真上を横切ってゆく。

 何故こんなこんなことになったのかは、半日前まで遡る。



 「熱かった………」

 フラフラと体育館から出てきた荒川登覇(あらかわ とろわ)はつぶやいた。

 四月と思えない程の気温が体育館の中を蒸し焼きにしていた。校庭の緋寒桜なんでとっくの昔に散って今ではただの街路樹と化していた。

 そう、今日は沖縄県立沖縄海洋高校の入学式である。地元に高校がないために船に乗ってモノレールに乗ってバス乗って来て蒸し焼き地獄なんだからたまったもんじゃない。

 ここ沖縄海洋高校は沖縄県唯一の海洋高校で、船員を育成するための海洋技術科や、海洋科学や生物専門の海洋生物学科、将来的に船上通信士などを育成するための情報通信学科、そして俺が入学した将来的に海上保安庁の特急隊やライフセーバーの育成を行うコーストマリン学科の4つに別れる。

 外にでれば色々な部活が俺達一年生を勧誘しようと待ち構えてた。バドミントンや野球部やサッカー部など色々な部活がある中、カヌー部や釣り同好会などよくわからない部活まで沢山の先輩が一年生を捕まえていた。

『俺はバイト生の予定だし、面倒そうだからさっさと切り抜けよう』

 内心そんな事を考えてた時だった。俺の高校生活を大きく変えた出来事が起きたのは………



後編に続きます


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