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中古のらくがき帳  作者: 暁 乱々
14/20

1円の叫び

当初の内容から変更しております。

差し替えにあたり失敗しました。

前の14話でブックマークされていた方、申し訳ありません。

 1円。この金額で買えるものは限られています。買い物して1円だけ払ったことはあるでしょうか? いや、昔の携帯以外ないはずです。少なくとも私はそうでした。どこかの激安スーパーで1円とデカデカと広告が打ってありますが、確か何円以上ご購入の方という条件がついていたはず。とにかく1円商品っていうのはなかなかないです。


 でも、1円相当というのはけっこうありますよね。食品だとわかりやすいです。

 鶏肉だったら1円で2~3g買えますし、ポテチ1枚とかもやし数本とか。こうやって割れば1円のものはごろごろ転がっています。でも実際使えるかと言われればちょっと厳しい気がします。だって、どれも量としては不十分です。お腹が満たされることはありません。


 では、1円で十分実用に堪えるものはなにか。と考えてみるとこんなものがあります。

 そして奴らは1円の値段がついていることに不満を抱えていそうです。


1.ねじ

 俺はねじ、体は3mm、首下は6mm。一応ステンレス製だ。

 大箱に詰められて卸で眠っている。パックを開けられたときから、俺は螺旋のついた穴にはめられ、細いボディーで何かを支えている。とても重い。裂けそうだ。でも俺はこらえている。ずっとずっと。

 なのに俺は1本1円で売られている。これほど働いているのにどうしてこんなに安いのか。


2.抵抗器

 僕は抵抗器、抵抗値は470Ω。カーボン皮膜というものでできているらしい。

 僕の体には電気が流される。そして体は熱を出す。人はこの熱を無駄というがちょっと待ってほしい。

 僕の役目は電流を制限することだ。一定の電圧であれば、僕は一定の電流だけ通すことができる。その量はいつも一緒だ。だから僕はセンサーと一緒に使われ、センサーが正しく動作するように電流を調整する。あとLEDにも使われる。彼らは放っておくと大量の電流を流し自滅してしまう。そうならないように僕がいる。僕がいなければ社会が回らない。なのに僕は1本1円で売られている。これほど頑張っているのにどうしてこんなに安いのか。


 異常なほどマニアックになってしまいました。ほんとはもっと書きたいのですが、案外キリが無いのでやめます。ホッチキスの針とかゼムクリップとか画鋲とか。

 でもいまさら思いました。やっぱり一円のものはバラ売りされてないことを。みんなまとめて袋売りされている。やっぱり、1円はその値段なりの扱いなんですね。また奴らの叫びが聞こえてきそうなので、ここでやめにします。時間もないですし……。

今、バラ売りで1円のものってあるのでしょうか。携帯みたいに条件付きのものは除いて。

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