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中古のらくがき帳  作者: 暁 乱々
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ディーゼル列車

 ディーゼル列車。気動車の一種で動力にディーゼルエンジンを採用している列車です。『キハ○○系』と呼ばれる列車が該当します。

 地方に行けば現役で走っている立派な列車なのですが、都会では乗ることがありません。平成生まれで都会っ子だった私は、鉄道といえば100%電車でした。ディーゼル列車は知っていたものの、初めて乗ったのは三年前のことです。

 私は京阪神の住人です。五大私鉄はすべて電化済み、地下鉄はもちろんJRも電車ばかりです。ただ、わずかにディーゼル列車の走る区間があります。私が乗ったのはそのうちの一つ、関西本線(加茂~亀山間)です。


 この区間は難波から名古屋まで結ぶ主要路線の一部なのですが、車は通っていません。線路は単線で列車は一時間に一本、決して便利とはいえません。おまけにICカードは使えないので運賃の払い方がちょっと変わります。

 主要駅(加茂や伊賀上野)では普通に切符を買います。そして改札を通すか、駅員に入鋏(実際はハンコです)してもらえばOKです。降りるときは運転手か駅員に切符を渡します。

 では、その他の途中駅はどうか? バスみたいに整理券を取ることになります。降りるときは整理券を運転手か駅員に見せて精算します。普段ICカード使っているので初めて乗るときは戸惑いました。


 本数が少なく、運賃の払い方も煩わしい。だけど、この路線かなり気に入っています。

 まず、加茂〜大河原間の車窓はとてもきれいです。木津川の渓谷が線路の下にずっと見えています。トンネルはほとんどなく、途切れることはありません。嵯峨野線の保津峡もきれいですが、あちらはトンネルばかりでほとんど景色は見えません。そこが大違いです。

 それにディーゼルエンジンの音。まぁ、バスみたいな音なんですが、列車であの音を聴くのは新鮮でした。甲高いインバータ音とは違ってソフトです。決して静かとはいえません。でも、なんか落ち着いて聞こえます。そこが気に入っています。


 まるで鉄ちゃんみたいな発言ですが、たまに乗ってみるのはおすすめです。不便だからっていつも車の人は一度乗ってみたらどうでしょうか? 意外に発見がありますよ。雰囲気も違います。

 不便だから嫌! って方、本数が少ないのは工夫できます。弁当でも持っていれば待ち時間に食べることもできます。車内にトイレがある路線もありますし、電波は通っているためスマホもできます。

 時間のあるときに一度は乗ってみることをおすすめします。マジで。

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