あらすじと登場人物
また始めたいとおもいます。来週から7章の本編に入りたいと思います。
よろしくお願いします。
6章のあらすじと登場人物
登場人物
ベアリスク ライドル:
本作主人公、通称ベアー。誉れある僧侶の名家に生まれるがあまりの貧しい生活にピリオドを打つべく転職の旅に出る。現在、僧侶から貿易商見習いにジョブチェンジしている
ロバ :
ベアーの飼っているロバ。婦女子には優しいが基本的に役に立たない。だが、いざという時は………
ルナ :
見た目10歳、実年齢58歳の魔女。ベアーが気になり行動を共にしている。現在、魔封じの腕輪をつけられていて魔法は使えない。
ロイド :
フォーレ商会の責任者で『男爵』という貴族の称号を持つ貿易商。経験から裏打ちされた言動には目を見張るものがある。現在はベアーに貿易のイロハを教えている。
パトリック :
ロイドの孫、母ソフィア(ロイドの娘)のせいで現在ブーツキャンプに収監されている。誰もが認めるスーパーイケメン。
ウィルソン :
ロイドの右腕ともいうべきフォーレ商会の社員。見た目は中年の冴えないおっさんだが、ガッツがある。(前立腺がちょっと弱い)
船長 :
ケセラセラ号の船長。かつてはフォーレ商会の社員だったが、現在はポルカの船会社に属している。ウィルソンやロイドとは旧知の仲。
スターリング :
ダリスの広域捜査官。眉目秀麗、頭脳明晰なエリートで人間、亜人、エルフの血が混じっている。弓の名手でその腕は広域捜査官の中で随一と言われている。だがその氷の瞳中に宿るものは正義感だけではないような……
カルロス :
若禿の治安維持官。正義感は強いが少し抜けている。スターリングに熱い思いを寄せているが叶う見込みは………
炭焼き小屋の主人 :
ガタイのいい初老の男。一見すると一般人にしか見えないが、その人脈は幅広く、魔法に関する知識もある。2章と4章においてベアーに知恵を授けた人物。
あらすじ
大国トネリアの港町、ダーマスに荷を届けたベアー一行はそこで不遜な僧侶マークと出会う。破戒僧の道を歩んで悟りを開こうとするマークにベアー憤るが、彼の見せたダーマスの闇はベアーの想像を越えた不道徳なもので、高位の僧侶が少年を買春する姿にベアーは言葉を失う……
何とも言えない感情を抱いたベアーであったが、その翌日、思わぬ展開が待つ。なんとジェラートに気を取られたルナが馬車にひかれてしまうのである。ベアーはルナの怪我が自分の手におえないと判断すると不徳な僧侶、マークの持つ『癒し手』の力を借りることを決心する。
マークと取引したベアーはルナを助けてもらうが、再び想定外の展開が生まれる。なんとマークをよく思っていない治安維持隊が娼館に乱入しマークを拘束したのである。ベアーは取引の結果、危うく異界の扉(肛門的な意味)を開くところだったため、ホッと胸をなでおろすが助けてもらった恩を返すべく、マーク奪還作戦を遂行する。
ルナの考案した『なんちゃって梅毒作戦』が功を奏し、マークを治安維持官の詰所から逃がすことに成功したベアーたちはマークに借りを返してダーマスからポルカに向かう。こうして初めての海外交易を無事に終えたベアーはケセラセラ号に意気揚々と乗り込む。
だがここで新たなトラブルが発生する。何と海賊にケセラセラ号がシージャックされてしまうのである……
さらにトラブルは続く……この後、突然、現れた幽霊船により曳航され、ケセラセラ号は逆潮の渦巻く岩礁地帯に閉じ込められてしまうのである。ベアーたちはそこで浮遊アンデットの恐怖に苛まされ、青色吐息の生活を強いられる。
ベアーとルナは浮遊アンデットに襲われ船の墓場を徘徊することになるが、その途中、人魂を見つける。二人はその人魂により洞穴に導かれ、そこで漁師の残した日記を見つける。そしてこの日記により岩礁地帯とアンデットの秘密を知る。ロバの助けでケセラセラ号に戻った二人は日記の内容をもとにクルーとともに知恵を絞り、脱出を決行する。
しかし、その途中、再び幽霊船に行く手を阻まれパニック状態に陥ってしまう……絶体絶命の中、ベアーは賭けに出る。僧侶のもつ祈りの力で幽霊船を鎮めようとしたのである。
そして、これがうまいくき幽霊船はその姿を消し、ケセラセラ号は無事ポルカに帰港を果たす。ポルカに戻ったベアーとルナは洞窟で見つけた漁師の日記をロゼッタの女主人に渡す。魔の海域からケセラセラ号が脱出できたのは女主人の亡くなった夫の功績だったのである。