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猫。またかよ。



あったかいから捨てたくなる。



繋がりが自分を縛り付け。

痛くて苦しくてたまらない。

ね、だから。

ぐしゃぐしゃにして。粉々にして。

風に乗せてばらまいてしまおう。

二度と戻って来ないように。

ばらまいてしまおう。


そしたら、やっと。

泣けるんだ。

後悔も懺悔も追悼も。

全部一つにまとめてしまって。

声を上げて泣こうじゃないか。


ほら、君が生まれた。




迷子です。




質問のある人は挙手して下さーい。

ここからじゃ確実に見えませんけど、画面に向かって好きなだけ挙手して下さーい。

周りからの視線が気持ちよく感じ始めたら、潔く自ら出頭して下さーい。


あなたは禁断の扉を叩きました。


ともかく、迷子です。

でも、救いはある。

一人じゃないんだ、今回は。


「これだから獣なんてろくなもんじゃないんだ。徹底的に根絶やしにしないと。もうさ、核とか撃っちゃえばいいんだ。えいっ☆って可愛く撃っちゃえばいいんだ。神が許さずとも、俺は許そう」

「にう」

「うるさい黙れ殺すぞひねり殺すぞくびり殺すぞしぼり殺すぞねじり殺すぞ」

「…」


救いって感じじゃないな!!

滅びって感じ!!

俺の扱いが雑巾しぼりみたい。

言わずもがな。

非常にご立腹真っ只中、イニアさん。

です。ですか。ですよ。

残念ながら。


実はあの後すぐ、子連れ狼っていうか、狼?

狼の顔に体は熊、そして額に邪気眼。

背中がばっくり裂けててね、それはもう報道規制入りまくりな容貌だったよ。

ただ、その二つの眼だけはくりくりしてて愛らしく。

「誰の需要だ!!」

俺は叫んだよね。


まあ、そいつらは本日のメインディッシュではなくて、前菜の位置付けだったわけなんですが。

むしろ、コース料理は頼んでなかったわけなのですが。


強制的な戦闘が始まりました。

子連れって後味悪し。

だって、お母さんなら子供を守ろうとするのは、自然なこと。

俺だって、ただ見てたわけじゃない。

俺もそれなりに頑張った。


『子供を連れて直ちに山籠もりなさーい』

『コロス』

『君のお母さんも悲しんでいるぞー』

『コロス』

『馬鹿なことは考えず、早く逃げるんだ。ああこら、背中からそんなもんを出すんじゃない』

『コロス』

『君のためを思って言っているんだ』

『コロスケ』

『キテレツ!?』


イニアさんみたいな譲らない殺意。

話を聞かない。

っていうか、そもそも話にならない。

これが獣か。

俺の認識が改められた日。

だから今日はサラダ記念日。


点滅、アラーム。

背中ばっくりの仲間がログインしました。

コロスケは仲間を呼ぶ合図か。

なるほど。




ぴんちじゃね?




舌打ちした隊長。

戦闘中とは思えない、ここは舞踏会か、そんなバックに花しょって、後方へ。

グレ君が横で、ちょ、隊長、こら、とか言ってた。

そして間を置かずして、背中ばっくりに囲まれてた。

かごめかごめの始まりである。


「イニア」

「え、は、はい」


言いたいことはわかる。

繰り返すが、今は敵味方入り乱れる戦闘中。

イニアは銃でばんばんしてたよ。


「頼む」

「え、あ、はぁ」


ふぁさ、優しく壊れものを扱うように、俺が授与されました。

イニアの眉間にシワがよります。

俺のせいじゃないのに、手に入る力具合がイニアの心情を物語ってます。

俺の頭を二度撫でた隊長は、かごめかごめまーぜーてーって走ってった。

グレ君の姿は見えなかった。


「役立たず」


聞こえてんぞ。




っていう、過程を経て。

現在に繋がるわけだよ。




もうね、どこからそんなに出したの。

台所の黒光りみたいに一匹見かけたら論法なの。

わらわら出るわ出るわ。

事実は小説よりってやつだね。

まあ、これもしょ…。


痛い痛いいい。


今、俺にだけ重力が大変なことになってる。

真理には二度と触れませんから。




はぁ。




金属の擦れる音。

引き金に触れる指。

殺意。少しだけ揺れる。

振り返る。


イニア。


真っ直ぐ見返す。

ああ、今、あなたは私を見ていない。

私を通して見るのは。

失った過去。

忘れられずに痛む傷。


「――――――」


ごめんね。

聞こえなかった。

泣かないで。




乾いた発砲音。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

☆☆☆☆☆☆☆☆

☆☆☆☆☆☆


ここからは読むと好感度がなで肩になる、そんなあとがき。

飛ばすが吉。






もの好きやな、あんた。






やべえ、文字数が1500だった。

みじけえ。

筆者の生命線くらいみじけえ。

でも、躊躇なく投稿。


勢いで生きています。

後悔は日常茶飯事。


実は話もそれてそれて、どこへ向かっているのか。

え、なんで撃った。

そんなつもりはなかったのに。

イニアが撃った。

クララは立った。


原因と致しましては、おそらく筆者の破壊衝動が上げられます。

昨日、お母さんに怒らーれーたー。

そんな理由で撃たれちゃ元も子もない。


でも大丈夫、筆者は頭脳明晰。

世代交代すればいいの。

鷲君の眠れる力が目を覚ます。


そんな予定はない。


あああいうえー。お。

将来って、もっと遠い気がしてた。

なんでこんなに墜ちたんだろう。

どこで間違えた。

やり直しはききますか。


それとも、はじめから。


☆☆☆☆☆☆

☆☆☆☆☆☆☆☆

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


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