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猫。さよなら。


はい。こんにちは。

最近は影が薄いね、なんて言われます。

猫です。

理由を突き詰めてみると、調子という波に乗り過ぎた人が多すぎて、俺の個性が没してしまっているからだとの結果。

端から順に仕留めて行くしかねえな、これは。

手始めにノートは八つ裂きにしてやりましたが、振り返ると元通り、なんていうホラーを垣間見てしまいました。

気の精のいたずらか文字が揺れ動いているなんて、そんな馬鹿な。




と、まあ、ちゃっかり挨拶なんてしちゃいましたが、時間軸的にはついさっきの続きなわけで。

なんでかな、昨日のように遠いのは。


それはさておき。

中庭のような、開けた部分に到着です。

この建造物はカタカナのコの字型をしていることがわかりましたが、役に立つとは思えません。

想像の足しにでもして下さい。


「しね」


伝わらないかも知れないのですが、かわゆいカナリアボイス。

カナリアボイス。

かぁなぁりぃいやぁぼぉうぃすー。

誰かを、ていうか、何かを彷彿とさせませんか。


「しね、ぴぎゃ」


誰よ、うちの子にこんな教育しやがりやがったのは。

どう見てもうちの鷲君ですありがとうございました。

後ろには3体の伏兵が待機しています。

鷲君の量産型。

その渦中のうちの子は少しだけ大きくなった体を、ケツを、ふりふりし。

羽をばっさばっさ。

すごい?えらい?しゃべれるの!!

うん、ままよりも数段上だお前は。

惨めったらない。


「これに乗るんですね、絶望的だ!!」


スマイル0円的宗教にでも属したのか、グレきゅんがひまわりのような笑顔。

人間は最後には笑ってしまう生き物なんだね。

悲しいね。


「……ひっ」


イニアがそれはそれは怖がって、グレきゅんと親身一体となりかけています。

後方からのフラッシュの瞬きが、グレ君の信者の興奮パロメーターを表していますね。

グレ君の青い春を築き上げた、彼女(仮)は、男ならセーフとカウントしたのか。

はたまた、目覚めてしまったのか。

ここには、4人と6匹とノートしかいないはずなのに。

あれ、意外といるなあ。

『突撃!!闇討ち!!俺というひとりっこ政策!!』の幕開けかなあ。


「のる、する、ぴぎゃ、しぬ」


それは口癖なのかい。

それとも、乗ったら死ぬのかい。

まま、えらい?

そんな純粋な目で俺を見るな。


「せ、先輩。もうなんでもいいです、なんでもいいから早くここから連れ出してよっ」


グレきゅんの腕を引き、イニア姫は駆け出す。

ああ、内股で。

「こらこら、そんなに走ったら転んじゃうぞう」おでこに、こつん。

その前に足を動かそうよ。

糸の絡んだマリオネットみたいに引きづられて行く、何か。

あれはもう、グレ君じゃないんだ。


「ふむ」


隊長も部下が心配なのか、後に続いた。


「空が飛べるな」


違う、わくわくしてた。

少年の瞳でわくわくしてた。

なんで。

男は空にロマンを。

求めてしまうんだろうか。


隊長が俺を片腕に抱き上げる形に変えたので、俺の目線が肩越しに後ろを見るものとなる。

蝶々型の本を浮かべ、ごにょごにょ呟く幼女。

いや、幼女と違う。

妖女や。

静かだと思ったら。



自分にだけ。



何か。



バリア的なものを。



荒ぶる心を鎮めるために、目をそらす。

ああ、2つ目の爆弾。

俺はツッコミ要員じゃないんだよ?

猫なんだよ?

ひなたで寝そべってごろごろするニートが仕事なんだ。

邪魔をしないでくれ。


うさぎ。

うさぎじゃん。

うさぎさんじゃーん。

何でやねーん。


いや本当にさ神様の考えてることがわからないっていうか俺なんかしましたか気に障るようなことしましたかあなたの取っておいたプリンでも食べましたかいや食べてない反語です反語プリンよりはヨーグルト派なんですよって話をどこかでした気がするんだけどネタ被りましたか日記で書いたんでしょうかデジャブですか未来予知ですかそのまま続けちゃいますよ調べるのが億劫とかじゃないからなまじめにその時その時の本気で生きているからでしてって何を言っているんだ俺は。


「に、にう?」


とりあえず遠くなるお姿、これは隊長が「わーい」って駆け出してしまったからなのだけれども、それに向かって聞いてみた。





動物的なうさぎさん。

ジャガリアンサイズの。






「あっはー、戻っちゃったー」


あっはー。

じゃねえぇぇぇえええ!!


「にう!!」


ゆけ、俺の手足。

俺は今、ホールドされて動けない。

ままぴんちなんですよ。

てかうさぎが焦れ。

顔洗ってんじゃねえ。


「まま、まかせる、しね」


反抗期の我が子が駆けます。

滑空といってもいい。

テレビでフクロウが、こんな感じで補食してたなあ。

補食してたなあ。




補食、してたんだよなあ。




「わー」


間のぬけた叫び。

鋭い鉤爪に捕らえたかと思ったら、そのままくちばしの中に消えてった。


「……にう」

「ぼく、がんがる、しぬ」


僕頑張った?

しぬ、の部分は訳せないや。

涙で前が見えません。

いいやつじゃなかったけど、けして死んでいいようなやつじゃなかったのに。

ひとりっこ政策はさておき。




「さて、行くか」




体の大きな鷲君の量産型は、2人乗りが可能です。

1匹目は隊長、隊長の胸元に俺と鷲君。

ああ、これでは3人乗りですね。

人じゃないだろ。

あいた、これは1本取られました。

2匹目はグレ君、グレ君に支えられるように、イニア。

なんで横座りなんですか。

3匹目はおばあちゃん、後ろには大きな荷物。

とても、シュール。

突然いなくなった1人のことに、誰一人として聞くこともなく、旅立ちます。

空気の読める偉い子達だ。

ここで「めいちゃーん」とか探す羽目になったら、話が進みませんからね。


もしかして。


気づいていないのでは。


という可能性には触れず、旅立ちます。

旅立つのです。

ひゃっほい。


バサッ。


「行ってらっしゃい」


たまにはまともなことを言うじゃない(書いてあるんだけど)

行ってきます、俺は一声鳴いたんだ。


×××××

××××××××

××××××××××

じゃんぼぱふぇカウントダウンが始まっております。

筆者です。

将来の夢は宇宙飛行士です。


嘘だっ。


軽く雛見沢。

さてさて、とくにお知らせもなく。

だべっているだけです。

なんて無駄な時間。

読んでくださってる方々の、時間の浪費に他ならない。


でもね。


無駄は人生の大切なエッセンスだと思うのよ。

無駄の使い方一つで、自分そのものが変わってしまったりするもの。

さあ、皆さん。

無駄をもう一度だけ、考え直してみませんか。



筆者はしないけど。



秘技、ツンデレのツン。

ではでは。

皆さん、よいお年を(フライング)

××××××××××

××××××××

×××××


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