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猫。ぶきみで。

朝。

8時じゃないけど。

全員集合。


明るくない森。

光るコケ。

1アップ茸。

ぼろぼろの建造物。

カラス。

カラス。

カラスが鳴いた。




「…先輩、俺は逃げることも勇気だと思います」


イニアが泣いた。




信じられないことにさ。

いや、信じなくてもいいかな。

これが現実なわけがないよな。

そうだよ、俺ったらおっちょこちょい。

ほとばしった茶目っ気。

さすがお茶目マスターになるために、マサラタウン(と書いて正気と読め)にさよならバイバイしただけはある。

そうだよ。

信じられるわけがない。


あのひび割れの激しい構造物から絶え間なく悲鳴のようなものが聞こえるとか。

煙突以外のところから煙のようなものや煙みたいなもの、煙そのものが出ていて、じゃああの天高く突き出た煙突らしきものの役割は何やねんとか。

雰囲気作りとしか思えないカラスの量と、冗談と思いたい墓石のチラリズムとか。

見たことも聞いたことも、見たいとも聞きたいとも思わない謎の植物とか。


ああ、その近くを、つぶらな瞳のリスがてけてけ駆けて行きます。

唯一の癒やし。

が。

ぱくりと。






まあね!!






そんな気はしてた。

みるからに分かり合えないフォルムだったもん。

雑食性なんだあの植物。はは。


そう、まさか。

まさかね。

そんな怪しげな構造物の中に入らなきゃいけないとか。

その上、ここが噂に名高い研究所であるとか。


果てが見えないな、俺の想像力。

まさに新世界の創造の域だよこれは。

完璧に過ちだよこれは。


「どうした」


隊長がスタスタと玄関という異世界の扉の方へと躊躇なく。

そのたくましい胸板にいだかれる俺、イコール、意志に関係なく接近中。


「隊長。それでは、俺はここを見張りますので」

「その必要はない」

「先輩の背後を死守します」

「その必要もない」

「私は周辺に、サーチかけときますからぁ」

「何故だ」

「僕は雲の数を数えるよー」

「働け」


隊長は不思議そうに振り返って。




「外にいる方がき」




皆まで言わせず、皆が消えた。


「ふむ」


隊長が小首を傾げて後に続く。

全然、萌えませんけど。




中です。

説明ですか。

嫌ですよ、生々しい。

モザイクですよ。

小さなお子様にはお見せ出来ない、ショッキング映像なんですよ。

トラウマなるわ。


そこを現在、隊長を先頭にドラ〇エ整列で進んでおります。

とてもうざい。


「隊長、人の気配がしないのですが」


グレ君は苦行を積んだ僧のごとく、達観しきったお顔をしていらっしゃる。

何も言わず、足元に伸びてきたゼリーっぽい触手を踏みつける。

べちゃあ、イニアがか細い悲鳴を。

待て、ヒロインの位置だそれは。


「人か」


隊長の目線が廊下の隅に。

俺の瞳には普通の、いや状態は普通じゃない。

普通じゃないわ。

人の血管みたいに廊下が波打ってる。


「人な」


隊長の目線が移動する。

まるで何かを追うような。


「隊長、何か見えるんですか」


爽やかな笑顔のグレ君。

体に流れるものはレモン果汁だと思う。

左腕にはイニアがくっついてます。

とてもうざい。


「な」

「万が一にもなにか見えるなんて言った場合は、実家に帰らせて頂きます」

「…いないんじゃないか」


ねーって、俺に同意を求めるな隊長。

手元がいたずらに俺の毛を逆撫でする。

かなりうざい。


「せ、先輩。………怖い」

「大丈夫だ。捕まって目を閉じてろ」


スッと引き寄せるグレ君。

砂がダムの放水の勢いで俺の口から。

そんなんだから、グレ君の(優しい言い方で)付き人が同人誌とか作っちゃうんだぜ。

お母さんが泣くぞ。


「グレグレ、こわいですぅ」


にやにやしながら、老婆が後ろから。

滑るように歩くと思ったら、浮いてた。

すごい。

この空間を味方につけ、迫力が跳ね上がっている。

完全なる闇の住人だ。


「お前は目を見開け。お前の体当たりで背中が痣だらけだろうが」

「ひいきじゃないそれー」


うさぎ。

しんがりを務めるうさぎは、特に記載することはなし。

顔色もいいよ。

白い。


「…」


隊長が足を止めた。

後ろで騒いでいた面々は気づかず、各自前の背中に鼻をぶつける。

いや、シャルはいつの間にか出していた本の角だ。

前にいるグレ君に痛恨の一撃。

ぐっ、漏れた息が痛々しい。


バサッ。


隊長の手前に落ちてきたノート。

ご丁寧に真ん中から開かれており、ミミズがのたくたしとる。

異世界の文字。

あい、どんと、のー。


「右手をご覧下さい」


隊長が読んでくれた通りに、見る。

壁。


バサッ。


再びノート。


「私から見て」





知らんよ。





とりあえず、逆を見た。

窓から見える中庭に、鎖で繋がれた。

何か。


バサッ。


「今度の任務は、あれにご騎乗するといいでしょう」

「隊長、あきまへん」


グレ君が崩壊した。


バサッ。


「これはお願いではありません」


バサッ。


「命令です」


バサッ。


「なんちゃって」


グレ君が転けた。

必然的にイニアも転けた。

おばあちゃんは「よっこいせ」としゃがんだ。

うさぎは「これが人間の伝統的な風習かー」

それは違う。


バサッ。


「試験投入します。彼らは数あるテストでそれなりの成績を収めた獣達ですので、概ね信じて大丈夫かと思われます。能力はまだ不安定ですから、使用した場合はどうなるんでしょうね」


情報が何一つとして断言できてない。

なんてふわふわした安全性。

シ〇ドラー社のエレベーターが心の中に設置された。


「た、隊長。やっぱりこ」


バサッ。


「マニュアルですよ」

「…隊長、続きを」

「馬を飛ばす感じ」

「…ハートが震えて、ハートフルです」

「ずいぶん温かくなったじゃないか」


隊長が俺を撫でた。


×××××××××

×××××××××

×××××××××

予告から1時間弱の遅れ。

うむ、許容範囲内である。

俺は器の大きさが売りだからな。


あっはっはっ申し訳ございません許してごめんなさいどうかしりこだまだけは。


はい、こんばんはこんにちはおはようございますごきげんようご愁傷様。

お久しぶりです、筆者です。


設定やらの直しは終わってませんが、楽しんで書くのが目的なんで、深くは突っ込まないないナイジェリア。

意味なんてものは、必要なら後から付いてくるものだから。

カッコ良くまとめたけど、後から俺が必死に、知らねーよ、んだよこれ、ばか、俺のばか、とか言いながら付けるんだろうなあ、なんて。

たそがれの火曜日。

ランキングに憧れたのだけど、手続きの操作に挫折するし。

もういいんだもん。

知らないもん。


それはともかく。

今回も読んでくださった方。

誠にありがとうございました。

文字で感情を表すのは難しくて、このお礼だってスクロールで1秒もかからずに通り過ぎてしまえる、そんな儚いものだろうけど。

あなたという存在がここにいて。

あなたの中で動いている彼らがいて。

それに確かに救われる私がいて。

ついでに風呂場で熱唱した挙げ句、ボディソープで滑りしこたま腰を打った私もいて。残念なことに。


そんな喜びと痛みをくれるあなた方に、何か返せればなって思うんですけど、とりあえず財布には470円しかないからな、と言っておきます。

明日、じゃんぼぱふぇ食べるんだ!!


じゃなくて。

なので、せめて文章がうまくなるよう努めようと思います。

ご指摘、評価、メッセージ。

厚かましいのですが、よろしければ、お願いします。

お返事は返信か、日記などでさせていただくかと。


それでは、よい睡眠をお取り下さい。

長々、失礼しました。

×××××××××

×××××××××

×××××××××


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