いわし。リクエスト。
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ごきげんよう。
暮らしのおはようからおやすみまでを見守る、ライ〇ンちゃんとはえんもゆかりもない者です。
どちらも縁と書く。
えへん。
来るはずのない手紙を待ち続けるよりかはみんなそんなに筆者のこと大好きなんだな☆って怨念のにじみ出るようなエッセイでも書いてやろうじゃないかと糞を焼いていた薄幸の微少女、筆者のもとに、一通のメッセージ。
希望の神託。
神はおられたやで。
っていうか、人がいたんやで。
この物語を見てる。
筆者の空想上の生き物じゃない。
しかも、予想の斜め32度上をいくだなんて褒められ、ほめ、ほめ?
褒めてるんだよね?
ありがとうございます?
返信と前書きと電話とFAXと訪問と、お礼のお返事をどれでしようか迷ったんですが、とりあえず上2つにしますね。
ええ、大丈夫。
筆者は犯罪スキルを操れません。
このサイトすら操作に迷うほどなので、安心して冗談を受けとめて下さい。
それでは、長々失礼しました。
お話、楽しんでいただければ幸いです。
これは世界に一人のあたな、噛んだ。
恥ずかしい恥ずかしい、もう嫌。
二階の窓からフライトにいそしみたい。
どうぞ。
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ザッザッザッ。
やめて、痛いっ。
体が千切れる。
娘は、娘だけは。
ザッザッザッ。
聞こえないの。
ひどい、ひどいわ、あんまりだわ。
どうか助けてくれ。
老人の手は止まらない。
鎌を鋭く根元に振り下ろす。
狂いのない軌道。
ザッザッザッ。
足が動かない、いやあ。
ああ、死にたくない。
わしはなんで生まれたの。
老人の手は止まらない。
深刻な過疎化が進み、後継者のいない寂れた村。
変わった特徴のないこの村に、今年は希望が舞い降りた。
ザッザッザッ。
大丈夫、最後は一緒だから。
お父さんに捕まっていなさい。
これも運命なのね…。
老人は立ち上がり、息をつく。
今年は息子も孫を連れて帰ってきてくれるに違いない。
言葉もスラスラになっているであろう、顔もわからない孫を思い、老人は微笑んだ。
希望の影で流れる涙も知らずに。
今年も無事、小麦の収穫が終わった。
農家の声
「今年の小麦は穂の垂れが違いますけぇの、豊作だて。多いくらいじゃ」
今年の小麦は例年の(いわ)4倍弱の収穫量が予想され、庶民の食卓に色とりどりのパンが並ぶ日も近いでしょう。
この際に大きなオーブンをお買い求めしてみてはいかがでしょうか。
以上、現場からでした。
終わりと見せかけて。
いわしの夢は、そんなに大きなものだったろうか。
欲を出して、神がお怒りになったのだろうか。
たった一つの願い事。
それがいわしの全てなのに。
『仲間』という言葉は幻想?
「ならせめて」
いわしは叫ぶ。
「幸せを知らないまま殺して下さい」
いわしは嘆く。
「みんな壊れてしまうなら」
いわしは憤る。
「みんな壊してしまうなら」
魂の慟哭が、空間に響き渡る。
強く、つよく。
そんないわしも、いまでは立派なリモコンの11チャンネル。
競馬しかないとか言わないで。
斜め向かいの8チャンネルとは幼なじみで、友達以上恋人未満の関係。
ここ最近、見るからに綺麗になった8チャンネルに、周りのチャンネル達は目の色を変えて主張しだした。
そろそろ踏ん切りをつけたい、1歳2ヶ月のお年頃。
そんな青春真っ只中、長老、電源の体に異変が起ころうとしていた。
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フェイント。
騙されおったな小僧。
実はあとがきが本文というサプライズ。
筆者遊びすぎですね、ごめん。
なんて微塵も思っちゃいねえ。
の反対。
の裏をかけ。
とかそんなややこしいことはしない。
少しでも感謝が通じますように。
いわしの願いは叶わん(あっ)けども、筆者の願いは叶いますように。
メッセージ、ありがとうございました。
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