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キャラクターが振り返る 鵺一部五章

 鈴心(すずね)  一生の不覚……

 

 蕾生(らいお)  なんだよ

 

 鈴心  まさか星弥が私にも黙って、ハル様をはめようとしたなんて……

 

 蕾生  大袈裟だな。銀騎(しらき)は別に俺たちを騙そうとした訳じゃねえだろ?

 

 (はるか)   いーや、騙したね!

 

 蕾生  永ぁ……

 

 永   なーにが「兄さんの誕生日入れたら開いちゃった♡」だよ、白々しいっつーの!

 

 鈴心  (シュン……)

 

 永   全く、やっぱりあいつも銀騎(しらき)詮充郎(せんじゅうろう)の孫だよねえ、腹黒いったらないよ! 僕はあいつが銀騎を名乗るうちは信用しないからね!

 

 鈴心  申し訳ありませんでした……(ズーン)

 

 蕾生  (あーあ)

 

 永   うん!? あっ! いや、リンがそんなに落ち込むことはなくてだねっ!?

 

 鈴心  しかし、私がもっと星弥に気を配れていたら、あんなに詮充郎に主導権を取られるようなことは……

 

 永   いやいやいや、孫と共謀しなくたって、あのジジイは好き勝手やったでしょうよ!(オロオロ)

 

 蕾生  それに銀騎は銀騎で、元々「第三の道を探す」って言ってたしな。それを忘れてた俺達も迂闊だった

 

 鈴心  でも、星弥がそれで私に嘘をつくなんて……

 

 蕾生  うん? なんだ、お前はそれがショックなのか

 

 鈴心  ……

 

 永   リンは銀騎さんに甘いなあ

 

 蕾生  永、銀騎だって悪意があった訳じゃなくて、鈴心のためを思ってした事だろ?

 

 永   そうかもね。彼女が大事なのはリンだけだけどね。だからせめて僕らは警戒しておかなくっちゃ

 

 蕾生  お前もうっかりやられたのが、悔しいだけだろ

 

 永   むむっ! そうだよ! 僕としたことが、彼女があんまり簡単に教えてくれるから油断した! あー、悔しい!

 

 鈴心  ハル様、星弥を許してください。私が改めて言い聞かせますから

 

 蕾生  まあ、銀騎もかなり反省はしてると思うぞ


 永   二人は甘いよ! だから僕が彼女を疑うくらいでちょうどいいでしょ!


 蕾生  ああ、そういうことか


 鈴心  どういう事です?


 蕾生  俺達は自然にしてていいってことだろ。銀騎を信じたいなら、そのままでいいってさ。ケツは永がもってくれるとよ


 鈴心  さすが、ハル様……!(尊敬の眼差し)


 永   損な役回りだなあ


 蕾生  けど、俺の呪いが鵺に変化するってことだったとはな。そりゃ銀騎だって驚いて反省するな


 永   ああっ! ライくん、ダメ! 深刻になったらダメだよ!


 蕾生  わかってるよ。だから銀騎を引き合いに出したんじゃねえか


 鈴心  それなんですが、今回のライはいつもより精神が安定してますね


 蕾生  今回のライとか言うな。俺は俺だけだ


 鈴心  あ、すいません


 永   まあまあ。確かにライくんが、思ったよりも冷静で僕らは助かってるよ


 蕾生  そんなに、前世の俺は頼りなかったのか?


 永   うーん、そういう時もあったような、なかったような……そんなことはどうでもいいよね! ライくんはライくんだよ


 蕾生  おう


 鈴心  わかりました。その事については、もう何も言いません。よくやりましたね、ライ


 蕾生  上司か、お前は


 鈴心  精神的には


 蕾生  なんだと!?


 永   アッハ! ライとリンは変わらないねえ! だから、僕はいつも前を向けるんだ


 蕾生  ……(照)


 鈴心  恐悦至極


 永   じゃあ、行こうか。ジジイと決着をつけにね

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