第34話 第一部 エピローグ
一条TOMA奈緒と申します! Vtuberでもあります。
ここまでお読みくださりありがとうございました!
第一部エピローグです。
どうぞお楽しみに♪
ネームド・エネミーを倒したボク達は忙しい日々を送ることとなった。
冒険者ギルドで表彰されて皆から正式にダンジョン・ロードとして認識されるようになり、その後王国に呼ばれ、正式に爵位を授かった。
それから、ボクとカナそれぞれの家に挨拶に行った。また、親戚への挨拶も。
そういった各所挨拶周りを終え、ボク達はやっと久しぶりにダンジョンで冒険をしている。
――カナさんとオボロさんも含めた4人パーティーで。
「改めておめでとうございます。カナ・アヴァロンさん。ポルカ・アヴァロンさん」
「オボロさんありがとう! あ、ええと……ありがとうございます」
オボロさんにジロリと睨まれた。ボクはいま貴族としての礼儀を勉強するため、言葉遣いをオボロさんに習っている。
また、リリィとなりボクとカナは家名を手にすることになったが、『アヴァロン』と名付けたのであった。
「そういえばカラミティとの闘いはどういう決着になったの……なったんですか?」
「それはね、口の中に火球を入れてやったのよ。ポルカが教えてくれた『爆発』が有効だと分かったからね」
「え? 口の中って……そうか。オボロさんの『時間凍結』か」
「ええ、そうよ。大正解!」
オボロさんが嬉しそうに答えた。
「時間を停止させた数秒間でミカさんはカラミティの口の中に火球をねじ込んだのか……でも、魔力を沢山使う技だよ……ですよね? リスクがあるんじゃ?」
「ヘカテーが『魔力回復薬』を沢山用意してくれていたのよ。彼女はなかなか優秀ね」
「ああ、『魔力回復薬』は飲めば魔力が回復するからね。でも凄く貴重なアイテムですよ」
「そうね。無料でもらってしまったけど、でも彼女には大きな借りができたわ。ポルカ、彼女のことを紹介してありがとう」
「それは良かった……良かったです」
「うん」
本当に、偶然だったけどヘカテーとの出会いは転機になった。
「あとは……セーフティゾーンに居た冒険者ですけど……半ば見捨てる形になってしまったんでボクが言える立場じゃないっすけど……どうして死者が誰も出ずに助かったんですか?」
ボクはカナを助けるために非情な選択をしたつもりであった。ズーレが【クリエイト・ルーム】により避難場所を作ってくれたとはいえ、全員がその中に避難することはできないはず。だから、ボクは誰かが命を落とすことも覚悟していた。だけど、そうはならなかった。
「それは、ユメが頑張ったからよ!」
ミカさんが答えた。
「ユメが【病み魔法】を天井に向かって発動させたの」
「天井に向かって?」
「そう。天井には魔力を吸って光る苔がびっしりついているけど、それを【病み魔法】で弱体化させて天井から落としたの。その苔を被ったアサシンは魔力を吸われることになった。そして、苔に触れることを警戒したアサシンは8階層に居ることを嫌って、冒険者に攻撃を加えることを諦めたの!」
「そういうことか……ユメもカッコいいな。諦めずに機転を利かせて、皆を守った」
「そうね」
カナが優しく微笑み、ボクの背中に手を当ててくれた。
ボクが内心ずっと気にしていたことに気づいてくれていたのだ。
「そういえばアンタ達、お互いの家に挨拶したときはどうだったの?」
ミカさんはニヤニヤした顔で聞いてきた。
「ボクの家にカナと一緒に挨拶に行ったときは、ボクの両親はビックリしてたよ……していました。ビックリしすぎて、何も喋れなくなっていました。セツおばあちゃんだけは凄く嬉しそうに祝福してくれました」
「なるほどね! レイボーン家ではどうだったのよ?」
「その……お父様は厳しい顔で、『自分で決めた道なら最後まで責任取れ』と一言言われました」
カナは苦笑いしながら、当時の状況を説明した。しかし、ミカさんは安心した顔をした。
「なんだ。要するに、アンタのことを一人の貴族として認めてくれたってことじゃない」
「そ、そうでしょうか?」
「そうよ!」
ミカさんは時々核心をついたことを言う。
「でも、気にかかることがあって……お父様はポルカと二人っきりで話をすることになったのですが……その時にポルカは何を言われたのか気になってまして」
「え……」
ボクは少し困った。
3人が興味深々でこちらを見てきたので白状した。
「その……これだよ」
ボクはリュックから瓶を取り出して見せた。
「何かしら? これは薬?」
「そう。『部分変化薬』だよ。レイボーン家の商流や人脈を駆使して手に入れたんだとさ」
「なんですと!」
オボロさんはボクの乱れた言葉遣いにも気づかず、興奮した顔になった。
「どういうこと?」
「あのね、カナ……つまり『子作りを頑張れ』ということだよ」
「え……ええ?」
「そうよ。この『部分変化薬』は身体の一部を変化させる薬! つまり、女性同士でも子供を作れるようになるということよ! ねえ、ポルカ! ダンジョン攻略終わったらレイボーン家に連れてって! お願い!」
「う……うん」
「よし! ミカ。子供作るわよ!」
「な、ななななな何言ってるのよアンタ!」
オボロさんは完全に暴走した。
「何? 何かおかしいこと?」
「何って……私達姉妹じゃない!」
「は? 私達はリリィでしょ」
「それはそうだけど……って怖い怖い怖い!」
ミカさんとオボロさんはボク達の周りを駆け回った。
微笑ましいのやら尊いのやら。
二人は汗だくになるまで追いかけっこをした。
「あの……そうこうしているうちに到着しちゃった……到達しちゃいましたね。50階」
――ボク達はダンジョン地下50階層の扉の前まで到達した。
レガリア王国建国以来、誰も到達していない未知の階層。
この50層のボスを倒せば、また新たな領域へ到達することができるのである。
「そうそう、ボスに挑む前に確認しておくけど、私達4人のスキルを組み合わせた必殺技の名前、『ウルトラ・リリィ・ラブラブアタック』で良いのかしら?」
「ちょっと待って。そんなふざけた名前で良い訳ないじゃない!」
ミカさんの言葉にオボロさんが必死に抵抗する。
「でも、4人でキーワード出し合って合体させようって話だったじゃない」
「そうだけど、さすがに『ウルトラ・リリィ・ラブラブアタック』は無いわよ」
「じゃあアンタが案出しなさいよ」
「え……じゃあ『ミカ子供作ろうアタック』」
「バカアアアアアアアアアア! ポルカ! こういう時はアンタよ! 案出しなさい!」
「え……じゃあ『カナ子供作ろうアタック』」
「ホンットになんなのよアンタ達は! って二人して顔を赤らめてるんじゃない!」
「ミカお姉様。50層の扉開いてしまいましたよ」
「え? ホントなのカナ? ってホントに開いてるじゃない! もういいわよそれで!」
「じゃあその名前を仮ということにしようよ」
「もうそれでいいわよ! ってボスこっち見てるよ! ポルカ指示出しなさい!」
ボクはこの4人パーティーの参謀として指示を出した。
「じゃあ、行きますよ。まずは『ウルトラ・リリィ・ラブラブアタック(仮)』!」
「早速やるの? わかったわよ!」
こうして、自分の人生を手に入れたボク達は、また新たな道へ進むため『戦い』を続けていくのであった。
これにて第一部完です!
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