第28話 ボクの大切な人たち
一条TOMA奈緒と申します! Vtuberでもあります。
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「凄いわね……本当に実現してしまうなんて」
「うん。何とかなって良かったよ」
「本当に、あなたって見かけによらず大胆よね……」
満天の夜空の下、ボクとオボロさんは目の前に集まった物資の山とアイテムを見て語り合っている。
ヘカテーやセツおばあちゃんの人脈の助けもあり、必要物資はすぐに揃った。
また、蹄鉄や鞍の制作についても、ヘカテーとセツおばあちゃん二人の知り合いの職人が手伝ってくれたために、何とかこの時間までに完成した。
「でも、ボクは元々考えなしに動ける人間では無かったよ。全部カナの所為だ」
「ちょっと! 私の悪口を言っております?」
カナが頬を膨らませて可愛く文句を言ってきた。
「誉め言葉だよ誉め言葉」
「本当にぃ?」
「ははは、擽ったいよカナ!」
カナが「仕返し」と言わんばかりに擽ってきた。
「あらあら、この子達はポルカのお友達?」
「あ、セツおばあちゃん!」
集まった物資やアイテムの確認をしていたセツおばあちゃんがこちらに近づいてきて、微笑ましそうに尋ねてきた。
「ああ、紹介するよ」
ボクは改まって、セツおばあちゃんに向き合った。
「こちらはオボロさん。冒険者最強と言われる……ボクの『姉貴分』だよ」
「あら、嬉しいわ。そう思って頂けてたなんて。私はオボロと申します。よろしくどうぞ」
オボロさんは素直に嬉しそうな表情をしていた。本当に、こんな凄い人と深い繋がりをもてたことを嬉しく思う。
「そして、こちらはカナ。彼女は……ボクの『恋人』だ」
ボクは緊張した。正直手に汗をかいた。だけど、彼女はセツおばあちゃんに堂々と『恋人』として紹介しても恥ずかしくない、自慢の立派な――『運命の人』だ。
「セツさん、初めまして。私はカナ・レイボーンと申します。ポルカさんからいつもお話聞いておりましたわ。どうかよろしくお願いいたします」
カナは綺麗にお辞儀をした。
「あら……そうなの!」
セツおばあちゃんは口に手をあてて、たいそう驚いた顔をした。そしてすぐに穏やかな優しい微笑を浮かべ、カナの手を握った。
「ポルカのこと、よろしくお願いします」
「ええ! ポルカのこと、絶対に幸せにしますわ」
――「幸せにする」か。
ボクは久しぶりに、カナに顔を真っ赤にさせられてしまった。
「あははははは! アンタ達見なさい! この華麗な馬さばきを!」
「おや、あの子は誰だい?」
雰囲気をぶち壊すかのように、馬に跨りながらボク達の会話に加わってきたミカさん。
「私にとっては『バカ姉』で、『バカ夫』です」
オボロさんは恥ずかしそうに言った。
「ミカさんも、ボクの『姉貴分』です……一応」
ボクはセツおばあちゃんに自慢の仲間を紹介できて、とても嬉しく思った。
ついに第一部最終章に突入!
ここから大きく話が動いていきます。
連休中はこの作品で楽しんでいただけたらと思います!!
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