第24話 駆け落ち
一条TOMA奈緒と申します! Vtuberでもあります。
毎日投稿します!!
ぜひともブックマークお願いします!
今回もお楽しみください♪
GW中「の休日」は大量投稿予定!!
「はぁ……ポルカさん。あなたは意外と大胆よね」
「ははは、ありがとう」
「褒めてないわよ!」
呆れた表情でボクを叱るオボロさん。
ボク達は大量の荷物を抱えてイクリプス姉妹の屋敷に来ていた。
「まあ、いいんじゃない? 部屋たくさんあるし」
ミカさんは、とくに悩むそぶりを見せずに即答した。
「でも姉さん。レイボーン家の問題に首を突っ込むことになりますわ」
「んー、私は政治的な事はよく分からないけど。何か問題あるの?」
ミカさんはオボロさんの話を聞こうとした。だからボクはカードを切り出した。
「ミカさん。事務処理手伝うよ」
「よし! アンタ達はずっとこの屋敷に居なさい!」
「甘やかさないで!」
オボロさんは頭を抱えた。
「それに……ボク達にもいずれ、この事務処理が必要な時が来るかもしれません」
「それは、どういうこと?」
オボロさんの目つきが変わった。真剣な表情になり、初めて出会ったときのような威圧感を感じた。
「私達も、ダンジョン・ロードを目指します」
カナがミカさんとオボロさんの目の前で宣言した。
「アンタ本気で言ってんの?」
ミカさんは真剣な表情で立ち上がった。このミカさんは、事務処理で泣いていたり、妹にからかわれて頬を膨らませていたミカさんではない。
――最強の冒険者、炎帝ミカ・イクリプスだ。左目の下に炎の刻印が現れ、輝きだした。
「本気です!」
カナは勇気を振り絞り、ミカさんが発する圧力に負けないように踏ん張った。
「本気でネームド・エネミー討伐を目指します!」
「その根拠は?」
オボロさんが冷たい声で訪ねた。だから、それは今度はボクの番だ。
――【推し魔法 スキル技:スーパーチャージ(スキルエンハンス)】
魔力コインまたは魔力札を消費して発動。対象が持つスキルの性能を上げる。その効果は相手に対して抱く愛情によって変動する。
「その……力は……?」
驚いた表情を見せるオボロさん。ボクは魔力で生成したコインをカナに投げた。すると、カナが青白い魔力に包まれ、カナのスキル握力強化がパワーアップした。そして――。
――【握力強化 スキル技:スペース・クラッシュ】
空間を握りつぶす。これにより対象を自分の眼の前に瞬時に移動させたり、自分が目的の場所へ瞬時に移動したり、空間ごと壁を変形させることができる。
カナは、自分とミカさんとの間の空間を握り潰し、ミカさんの目の前へ瞬間移動した。
「私は、ポルカと一緒なら、どこへでも行けます」
カナは堂々とミカさんに宣言した。そして部屋の中に一瞬静寂が生まれた。
「まさか……スキルを強化する能力なんて、聞いたことがないわ」
オボロさんが驚愕の表情でつぶやいた。
「ミカさん、オボロさん。ボク達は一週間以内に地下10層ボスの『バーサク・ゴリラ』を倒してみせます。二人だけで」
「なるほど……確かに、私達以外に二人だけで『バーサク・ゴリラ』を倒した冒険者は居ませんね。それを本当に成し遂げたのなら、貴女達の実力を認めてあげましょう。そして、カナとポルカが未来ある有望な冒険者であるのであれば、レイボーン家の問題に首を突っ込んででも守るメリットはありますね」
オボロさんはニヤリとしながらミカさんに言った。
「はあ……全く。アンタは素直じゃないわね。初めから二人のこと守るつもりだったでしょう?」
「そうだけど、覚悟を示さない者に手を貸したくない、という気持ちもありますわ」
オボロさんはそう言いながら、机の上を指さした。
「ん? 何よ」
「ん!」
気づかないミカさんに、オボロさんは苛立ちながら再び強く、机の上の山積みになった書類を指さした。
ようやく気付いたミカさんは「こほん」と咳払いをして言った。
「ポルカ。手伝いなさい」
「自分で責任もって終わらせるという『覚悟』を見せなさい!」
「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
オボロさんはミカさんに襲い掛かった。
「痛い痛い痛い痛い痛い!」
オボロさんはミカさんを捕まえることに成功すると、ミカさんのお尻をペンペンと叩きだした。
「見てないで助けなさい!」
ミカさんの断末魔が、屋敷中に響き渡った。
やっと休みになったよ。
だけどさ、休み初日から休み明けのことかんがえちゃうよね。
忘れよう!
大量に最新話投稿するから、みんなで忘れよう!!
あとブックマーク、いいね、★お願いします!




