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いつまでも続く授業

作者: 中谷工場

あたしの中学の噂となった幻のクラス。

それは、悪い生徒しかいないクラス。

誰も目撃したことがない幻のクラス。


そんな、あたしは大罪を犯してしまった。

友達と一緒に風邪薬のODをしてしまい、あたしは一命を取り留めたけれども、友達は原因不明の死亡という形で処理された事件で実質、あたしは非行を犯してしまった。


そんなある日、あたしは部活をしていたら帰りが遅くなり、忘れ物を取りに夜遅くの教室に入室した。

すると、悪そうな子ばかりが集まる授業に偶然、遭遇してしまった。


すると、そこの授業を担当する絢という教師は

『新入生がうちのクラスに入ってきました。いつも通りに新入生へのおもてなしをします。』と言うと、あたしの首を思いっきり締めた。


あたしが

『苦しいやめて、、。』と哀願しても、尚も、担任の絢はあたしの首を締め続け、遂にはあたしは意識を失い、卒倒してしまった。


気付くとあたしは家で首を吊った状態で自分の部屋にいた。

『心拍数もありませんし、自殺ですね。』

と救急隊員は言った。

『友達が死んでしまったからといって自分まで死ぬことないのに、、。』

と母親は悲壮感に満ちた表情で言った。

いや、あたし、幽霊になっただけで気持ちは生きてるよ。と心のなかで叫んでも当然、届かなかった。


その時、あたしのスマホの着信音が鳴った。

『はい。もしもし。』

『私はこれからあなたの担任をする佐藤絢ですが、毎晩、私の授業に出席すること。殺人を犯した中嶋君も毎晩、授業に出席しているんですからね。じゃなきゃ、あなた、地獄に堕ちる事になりますからね。』と佐藤絢は言った。


それから、勿論、母親に存在を気づかれぬことなく、毎晩、佐藤絢の授業に出席している。毎晩。毎晩。同じような授業を受けながら。これが、あたしの中学の幻のクラスなのか、、。

地獄に堕ちたくないから授業に出席してるけど、いつになったら卒業出来るんだろう。周りの生徒は殺人を犯して死んだ子や覚醒剤をして夭逝した子ばかりなのに。

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