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盗賊たちは怯まない  作者: 臼田クロ
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最強への一歩

俺は何か月もかけてもう一人の俺を無事倒し、目を覚まして現実に変えることができた。


俺が目を覚ましたと同時に白い輝きと衝撃波が、巨人族の森中に響いた。

「ほ、本当に覚醒が成功したのですか?…というか本当にあなたは吉川さんですか??」

「もちろんです。己の魂と対話し覚醒して帰ってまいりました。」

俺の別人のような魔力と雰囲気にゼラさんとバーバラは唖然として口が開きっぱなしだ。


「三人とも!どうしたの?!」

「大きな魔力が響いて職場から飛んできたよ!」

バーバラの両親が俺たちを心配して慌てて飛んできた。


ゼラさんは二人に事情を説明したが、ゼラさん自身もまだ事実を受け入れられていないようだ。

「そんなに俺強くなったんですか?」

「当り前よ!リングでレベルを確認してみなさい!」

バーバラが聞いてきたので俺はリングで表示してみた。


《名前》吉川小次郎(よしかわこじろう)

《メインスキル》大盗賊(グレートバンディット)

《レベル》585《バイタル》正常

《魔力残量》100%《魔力指数》3450


「レベル、585になっちゃった笑」

「な、なんですって?!そんなのこの国の主力戦力になるくらいじゃない…。四聖天魔(しせいてんま)に届きそうね。」

「それは…なんですか?」

「この世で最も神に近い魔法使いたち四人のことだね。そのうちの一人がこのゼラさんだよ」

「えぇー、ゼラさんすご…。」

実はこの人すごい人だったんだな…。本人は何食わぬ顔をしているが。


「それより吉川さん、魔力指数は何ですか?」

「前は200後半くらいでしたが、今は…」

俺はリングで表示されているところの右下に目線をやった。


「…3450です笑」

「さ、3000越え?!なによそれ!!」

「うちの王様くらいか」

あのお調子者の巨人王さんやっぱえげつないな。


「あの、それより自分スキル変わっちゃったんですけど…」

「きっと魂が進化したのでスキルがより強く派生されたのでしょう。なんですか?」

大盗賊(グレートバンディット)って書いてありますね」

大いなる(グレート)スキル…簡単に言えばスキルを何段階にも成長させた感じですね」

上位互換になったってことか。しかも単に上位になったわけじゃなさそうだ。


「吉川さん、あっちで具体的に何をしてたんですか?」

「ただ自分と剣で何か月も戦ってただけです。まぁほぼ一方的にボコボコされてましたが。」

「すごいな…。正直これが成功したのを見たのは初めてです。」

なんちゅうことをしてくれたんだこの人は。自分の強さを他人に押し付けてるのか、それとも俺を信じてくれていたのか。後者だと願うとするか。


「とりあえず、バーバラさんと魔法を使わずに剣一本で戦ってください。」

「わかりました。」


俺はバーバラと剣で何度も決闘したが、結果は9勝1敗だった。何か月もずっとひたすら自分にしごかれていた成果だ。


「とりあえずもう日が暮れるのでお二人ともやめにしてましょう。」

「何か月も戦い続けたとはいえ、小さいころからゼラさんに剣技を教わってきたバーバラちゃん相手にこんなに勝つなんてすごいな!小次郎くんは」

「ありがとうございます!」

「最後の一回は勝ったわ。もういろいろ掴んだから絶対に負けないんだからね!」

「強がるバーバラちゃんも可愛いわねぇ」

今日のバーバラは一層ツンツンしている気がする。


「三人とも、ご飯にしましょう!もうできてるわよ!」

「パパさん、食べ終わったら本をいくつか読んでも構いませんか?」

「勉強熱心でいいねぇ。いくらでもよんで構わないよ!」



俺たちは仲良く食事をしてパパさんの書庫にお邪魔させてもらった。


パパさんに案内してもって書庫に行った。高い天井にこれでもかと本が並んでいた。

「すごい本の量ですね…。」

「そうだろう!私の二番目の自慢なんだ!」

「一番はなんですか??」

「もちろん娘だよ。」

こんなに娘想いな親は世界中探しても珍しいんじゃないかと時々思う。


俺は夢中で本を読みこの世の歴史や節理、種族や魔法のことをできる限り学んだ。

どうやらこの世界は神族と呼ばれる神が存在するらしい。


この世にはそもそも無限に世界があるらしい。これは元の世界でいう多次元宇宙論だろう。その一つがこの世界と俺たちのいた世界というわけだ。



大昔に最高神オーディンが天地を創造し、魔人族と人間族と巨人族の三つの種族を創ったそうだ。

魔人族は自分たちを災いやほかの種族から守るために魔獣という眷属をつくりだし、人間族は時が経つとエルフや獣人などの種族が派生して生まれていいた。


だが人間族は自分たちが一番神に愛されていると思っており、魔人族と戦争をし続けている。巨人族はそんな人間族に捨てられたりひどい目にあったエルフや獣人族たちの移民を積極的に受け入れて独自の結界で守っているようだ。


こんな争いを神はずっと傍観していて、神々は神聖樹ユグドラシルに優雅に住んでいる。その神聖樹ユグドラシルを中心に巨人族、人間族、魔人族の三種族は分かれて生活しているというのが大まかなこの世界の事情だ。


そんなことを調べていたら、気づいたら夜が明けていた。

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