表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

思い出のぬいぐるみはネコ?クマ?

作者: 駒城亜樹

つい先日、幼馴染みのユウキとケンカした。

本当にくだらない理由だ。

私達は家が隣同士だったから、良く遊んでいた。

ユウキは昔は中性的な男の子でぬいぐるみ遊びが好きだった。

私の実家の庭の木の下で、お互いお気に入りのぬいぐるみを持ち寄って遊んでいた。

ぬいぐるみの名前は私は[ミーコ]、彼は[トンちゃん]と呼んでいた。

ケンカの理由はここからだ。それは[お互いの持っていたぬいぐるみがネコだったのか?クマだったのか?]である。彼はクマだったと言い、私はネコだったと反論し、やがてムキになりケンカに発展。

「じゃあさ、何だったらお前の自宅の物置小屋に確か預けたはずだから見に行こうぜ?もし、クマだったら晩飯奢りな?」と私も「じゃあネコだったら、ユウキが奢ってよ?高い夕飯ね?良い?」と自宅に至る。

母に事情を話して、物置小屋からぬいぐるみが入った段ボールを引っ張り出す。

部屋に持っていくとふんぞり返ったように座るユウキ。

「ほら!早く開けなよ。間違いなく俺が勝ちだけどな?」余裕のある顔が腹立つ。


「じゃあ、開けるよ?いっせーので見ない?」私の提案に頷く彼。少しホコリを被った段ボールを丁寧に開ける。蓋に手を掛けて彼を見ると少し緊張してる。

「いくよ?いっせーのっせ!」と2人で覗く、そして「あ!」とふたりの声がハモる。


中には[クマのミーコ]と[ネコのトンちゃん]のぬいぐるみが入っていた。2人とも間違ってなかった。


しばらくぬいぐるみを見つめていた2人は肩から力が抜け、その場にへたり込んだ。そしてどちらからともなく笑ってしまった。


その後、彼女の実家の食卓で肩を並べてる2人がいたのは言うまでもない。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 幼なじみっていいですよね。 くだらなくて、仲良しで、喧嘩も出来て、あったかくて。 憧れます。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ