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泥だらく

作者: 山中 千

結構自信のあるショートショートです!

   「泥たらく」

        山中 千


 クリームメロンソーダを頼んだ。

 無味、いや苦く感じる。始めては甘みを感じるのだけれども、段々果実本来の味の生臭さや人工物の厭な味。

 気色悪い、と思った。


 私は、失恋者。

 ようやく想いが通じた、と思ったのに1ヶ月もしないうちに別れた。というか振られた。

 彼は

「お前は、泥のような女だ」

と言った。

 ん?

 未だに理解が追いつかない。

 多分、自己肯定感が低くて、所謂メンヘラに該当することだと思っている。

 私は彼を愛しているの……。


 メンヘラの女は、付き合いたくない、と豪語する若者(←私も含め)。

 はあ?メンヘラで何が悪いの?


 当たり前って言葉誰が想像したの?当たり前だなんて、一枚皮を剥がせば、こうであれば自分は大丈夫と自己肯定感を保つためにある言葉。

 どっちがメンヘラ何だろう?


 最近は、苛立ってばっかり。

 赤子の泣き声が五月蝿い。

 煩わしさを世話している母親の立場を保つような存在。

 は。

 私も赤子になり、彼に……。


 雫は泥へと、深く深く堕ちる。


泥だらくは、堕落とも掛けています

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