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絶舌絶  作者: 新規四季
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薄暗く、ごちゃごちゃした空間。

先が分からず、果てのしれない場所。

中心は円形、中心から離れるにつれ物が所狭しと乱雑に置かれている。

戦争で使われてた戦車、崩れ掛けた鳥居。逆に真新しい鳥居もある。

正面は無いかもしれないが、金をふんだんに使った大きな仏壇が権力を象徴するかのように鎮座している。ならば仏壇を正面とすべきかもしれない。


ここでは誰もが同じような格好だ。

口だけの者。

頭から鹿の角のような物が生えている者。

上半身魚の者。


心臓の形をした木魚をひたすら叩く連中。彼らには顔がない。


黒波の女が正座をして顔のない連中と同じ様に心臓の木魚を叩く。


黒波の女に抱きつく日本人形の様な丹精な女。

無表情の黒波の女にキスをして、頬や唇に赤々とした口紅を付ける。


眼鏡をかけた軽薄そうな男が手を合わせ複数の文を同時に喋っていた。

言葉重なりすぎて何を言っているかは分からない。

その行為に意味があるのかも謎だ。


奥の方、折れた信号がある。藻が絡み、苔むした信号が青に変わる。


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