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絶舌絶  作者: 新規四季
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坊さんの服を着た男が居た。その男は肩までまの長い髪を金髪に染めていた。

長髪の金髪は歪な表情の仮面を被っていた。

左右で表情の変わった仮面。

ピタッと窓に張り付いて部屋の中を見ている。

長髪の金髪はタワマンの5階ベランダ側で頭を地面に向いた姿勢で見ている。


ひとつの家族。

その家族は暴力で成り立っていた。

夫、妻、娘。


日が昇れば、娘が夫に殴られる。

床を滑って壁際まで吹っ飛ばされる。

妻は何か言っている。

口の形は……「ご」「め」「ん」「ね」

妻は震え部屋の片隅に小さくなって、夫が家から出ていくのを待つばかり。


娘は腹ばかり殴られる。

ランドセルを背負って小綺麗な服を着させられる。そこに自分の意思はない。

逆に妻はボロボロだ。

元は美人であったろうに。


菊の花が玄関に落ちる。


社会の縮図、家族の在り方。

悪の許され方、金で生かす。

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