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呼ばれるか?いや呼ばれなくてもいいかも

エリーは領都に行ってから更に腕を磨き、ある意味聖女のような立ち位置にいた。



ふふ、ダグいつ迎えに来てくれてもいいわよ~!(←いや、来ないと思うよ)



エリーはもう骨折も治せる。十二歳になったらこのまま領都の学校に通わせてくれるそうだ。



王都の学校はムリなのかなぁ、いや、確かにケガしない人が出ない日はないし、私はこの街には必要よねぇ。



美少女ではないがそこそこかわいい。平和な田舎から出てきたのですれてもいないし、貴族のような傲慢さもない。頻繁にケガをする仕事やそれこそ大ケガから治してもらった信者がそこそこいる。その中には熱い視線を送る者もいて、エリーの領都暮らしは充実していた。



でもいつ王都に呼ばれるか分からないから恋人もつくれないわ~。



などと考えていたため、身もかたい。人気も高かった。







ダグも順調に闇魔法を習得し、同じく十二歳になったら王都の学校に行くらしいことは、両親からの手紙で知った。



いいな~、ダグ。でも王都の学校って貴族ばっかりで肩身狭そう。……私はこっちでよかったかも。よく考えたら悪役令嬢にいじめられるのもイヤだし、王子と恋したって礼儀作法とか教育とか厳しそうだし、イケメンは眺めて愛でるものよね。ダグ頑張れ~。



前世のアイドルを思い出したのか、自分がモブだと納得したのかは分からないが、王都に呼ばれなくてもいいかも、と思うようになった。実際、各地にいる光属性はその地で確固たる地位を確立しているらしい。なるほど、呼ばれることはない、と思い至ると妙に落ち着いたのだった。






そんな中、


「え、ダグやっぱり攻略対象者じゃないのぉ?」


というのも、何故か暗部の訓練だけかと思っていたら、礼儀作法まで習っているらしい、と情報が入って来たのだ。ひそかに、暗部ってやっぱり忍者のイメージよね、忍びの衣装とかどんなんなのかしら、とか思っていたのに礼儀作法。なんでも同じ年の王子(そういえば光属性)の護衛も兼ねてるんじゃないか、と。



「うわ~、おもしろそう。巻き込まれるのはイヤだけど近くで見た~い。」




後でいろいろ話聞いてみよ~っと、私は私で楽しまなくっちゃ!そうだ、学校始まったらぼちぼち恋愛してみよ~っと。(←エリーが普通の子で良かった…)





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