お試しで
の後、無事フランクはエリーを捕まえてお話した。
「じゃあ恋愛対象は男なんだね?」
「…はい(付き合ったことないけど)。」
「よかった、とりえあずお試しでいいから付き合ってみようよ。それとも、俺じゃイヤかな?」
「イヤとかいう以前の問題というか…、フランクさんはイヤじゃないんですか?」
「ちょっと驚いたけど、イヤじゃないよ(むしろおもしろいんだけど)。それに俺と付き合ってるとエリーちゃんにはメリットしかないんじゃない?」
「?どうしてですか?」
「騎士団の恋愛事情知りたくない?」
「よろしくお願いします!」
釣れた。あくまでお試しでいいんだし~とエリーは承諾したが、フランクとしては手放す気はない。フランク協力のもと、ますます充実していくエリー。
「いやー、その本描いてるのがエリーちゃんだったなんてなー。」
「フランクさんのおかげで以外なカップリングが増えました!ありがとうございます!」
「あ、そういえばエリーちゃんの幼馴染、第二王子と公認になってるみたいだね。」
「え、そうなんですか!?その話もっと詳しく!」
「ふふ、じゃあキスして?」
「ふぇ?」
「キスしてくれたら教えてあげる。」
「~~~~~(チュッ)」
「だーめ、ちゃんと口にしてー。」
お試しでお付き合いでキスまではしないんだが…、今まで誰ともお付き合いしたことのないエリーには分からない。
フランクは着々とエリーを攻略していた。