1.線路で花火してみた
はじめまして、八木です。
初めての執筆で拙いところも、あると思いますがこれから、よろしくお願いします。
連載は不定期となります、ご了承ください。
沢山の人が読んでくれると嬉しいです!
「Hello!若気の至りチャンネル、フウガだぜ!今回は過激なことしようと思いま〜す、題して!!線路で花火してみたー!パチパチパチ!とは言っても今は深夜2時、終電はとっくに終わってるんでよゆーで〜す、それでは早速侵入していくぜ!」
線路に侵入して、撮影しようとした瞬間俺の体はライトで眩く照らされ、電車が接近しているのが見えた。あまりの迫力に1歩も動けず
キィィィィン!!!キキーー!!
鳴り響く警笛とブレーキ音。
「へ!?」
ドスン!バキャバキバキ!!
鈍い音とともに、弾き飛ばされた。
「か、体が熱い、、息ができ、ない、、く、苦しい、
ん、な、なんだ、何か見える、、
これが、走馬灯、か、、、」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
坂下風雅、20歳、大学2年生男子、彼女なし。
大学入学をきっかけに北海道から東京に上京し、人気者を夢みた俺はItubeという動画投稿サイトに動画をあげ始め、今ではチャンネル登録者は百万人超え、今絶頂の人気者!
という訳にもいかず、登録者はたったの200人。
要するに底辺Ituberだ。
今の時代誰でも簡単に動画を投稿でき、チャンスがあると言った点ではいい時代かもしれないが、その中でバズり、人気者になるのは非常に難しい。
自分でも色々と試行錯誤して、動画の中のフウガはチャラく、悪めなキャラを演じている。
企画も編集も凝ったものにしようと頑張っているのだが、現実は厳しい。
バズることに必要なことはなにか、人の興味をひくにはどうすればいいのか。
そこで思いついた1つの結論、過激な行動。
人々は自分にはできないことを動画に求めている。
それを思って今回の動画を撮ろうと決意した。
だが、浅はかな考えだった、終電終わりの深夜2時なら安全だと?今思うと考えが甘すぎる、後悔の念は尽きない。
次にもし、生きれるのなら、真面目に生きよう、、、。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「痛っ!ん?ここは、?銀行、、?俺は死んだのか?」
目を開けると、銀行のようなところに居た。
受付カウンターに番号が書かれ、○○様何番にお願いしますというアナウンスが聞こえる、カウンター番号は4桁にも及び、ここがとても大きな銀行?ということを示している。
ん?あれは熊か?
受付をよく見ると毛深く大きい熊がちょこんと座っていて異様だが可愛らしい。
会話の全容が聞こえる訳では無いが、受付の人?と会話しているのは確かだ、しかも言語は日本語がうっすらと聞こえてくる。
熊が日本語を話しているのに驚いたが、周りのベンチに目を向けると、多種多様な動物が沢山いて、全員が日本語を話している。ここでは普通のことなのだろう。
また、受付を終えた熊を見ていると嬉しそうに奥にあった【天国】と書かれた扉に入っていった。
逆にとぼとぼと【地獄】の扉に入ってる人もいる。
中には、地獄行きのはずの人が暴れだし、強行突破で天国に行こうとしている。そこに現れたのは屈強なゴーレム達だ。あっという間に押さえ込み、地獄へ人を放り込む。ここでの抵抗は無意味なのだろう。
死んだかもしれないのに俺って結構冷静だなぁ。
こんな意味のわからない施設にいるのに落ち着いている自分に感心しつつ、自分の番を大人しく待つこととする。
ピンポンパンポーン
「坂下様、坂下様、特別室までお越しください」
お、呼ばれたか、ってん?俺だけ特別室?
不思議に思いながらも案内板に従って特別室に向かう。特別室というアナウンスを聞いた瞬間、受付がザワついたが、なるべく気にしないようにスタスタ歩く。現れたのは特別室と書かれた扉と脇の2体のゴーレム。ゴーレムがこっちを凝視していてとても怖い。マナーは日本のものでいいのだろうかと、とまどいながらもノックをして入ることとする。
コンコンコン
「失礼します」
目の前の光景に絶句した。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
誤字脱字等の指摘もよろしくお願いします。
次回から本格的に異世界要素を盛り込む予定です。
イセチャンをよろしくお願いします!