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へびいちご

作者: 犬日目

張本人が生き証人、やぶけた毛布にくるまる、


いぬと、


わたくしの睫毛に絡みついた光線と、


ひかりなす、わたくしの臓腑にくるまれた、


たましい、


それらに、


差異があるのかと言えば、無い、


とりあえずは乳房を揉みたい四六時中、


あまい髑髏に触れたい、粘膜の木苺に。


シロナガスクジラとなりて。


酸の顔をもたぬ、貴女という塩基を大海とし


水死体以上の自由さ不羈さで、爽やかにただよい、


生涯かけて、腐り果てたい、ばかり。


それは、ちっぽけな望みだろうか。


それとも、大それた、身の程知らずな。


足立区ゴシック共感覚


愛の電波で、貴女とつながり、


こころの世界で大蛇となりて


差異のない均一な視覚を這いずり


ころがり落ちていく、


たましいに顔がないのだとしたら、


貴女


毛布


睫毛


いぬ


と、


わたくし、


とに、


金属的な感じの柵みたいな物は


いっさら存在しないことになるのだから


ここで、ねむろうよ、


たましいを、ちかづけて、


一枚の、一本の、一果の、


あかい、粘膜の、うみの、


なかで、


頽落し、


薔薇様、


熱い骨、


美しく、


晒して。


了。

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