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第35話 魔性なる魔唱

宜しくお願いします!!(ΦωΦ)




 「すまん、あと、頼んだ……。」




 換装により現出した魔剣がキマイラの身体を食い破るを確認した雄字。開かれたまま硬直するキマイラの大口から手を引き抜く。やっとの思い。

 その『手を引き抜く』という簡単な動作ですらスムーズに制御できぬほど弱りきった身体を、後ろに倒れ込ますようにして戦線からの離脱を開始する。

 そんな雄字を気遣うようにしてシンは付き添った。何度も倒れそうになる雄字を気遣い支えようとするが……今のシンの身体は3歳児相当だ。雄字は引き攣りながらもなんとか笑みと父の意地を見せ、倒れそうになるたびその慣性を利用しつつ『このまま地に伏してしまわない内に』と、ヨロヨロ、子連れの逃避行に専念した。


 最悪の迷宮、『結界の樹界』。

その深域の住人に相応しい戦闘力にして残機制不死特性までも併せ持つという規格外の魔物、キマイラアグリゲートの強襲。からの……


生き埋め→からの、それをはねのけ復活→からの激戦→からの惜しくも敗北→からの魔人化→からの抵抗→からの………なんとか、生還。

 これは流石の雄字にとっても経験したことがないほど過酷な試練であったことだろう。


 いち早く、この凶悪過ぎる魔物の勢力圏外へと子を連れ出すため、枯渇し切った体力と魔力から、それでもとゼロを絞り出し、歩く、歩く。




 ──いや、


 ──この場合は、


 ──『レマティアの勢力圏』と言うべきか──。


 もう遠の昔に限界を迎えているはずの雄字の足。

だが止まらない。そんな雄字の脚の運び、その一歩一歩からシンは


『一刻も早く』

『出来るだけ遠くへ』

『……そうしなければ……』


という焦燥を感じ、敵地に一人残した母が気掛かりではあったが、強者である父の判断とその背中に付き従う。

 そうして生来の幸運、もとい悪運によるものか、妨害もなくまんまとして逃亡を果たしつつある雄字とシン。



 その一方で為せるはずだった全ての(すべ)を見逃してしまったキマイラアグリゲート。

 それは勿論、温情からの見逃しなどではなかった。




 高い知能と狂気の棲み分けをデフォルトとするこの魔物にして、この地獄に生を受けて初めて体験するほどの混乱……




 キマイラはその極致にあったのだ。




 体内にて突如として膨れ現れた巨大な異物。


  当然の、激·激痛。


『終わることが決してない』と即、悟ってしまう。


 そんな、絶望的な、激痛。


この身体を構成する、あらゆる全て。

極小の単位から全体に渡って根こそぎに奪われゆくのは


 力。


頼みとしてきた唯一のモノ。奪われていく。

喪失してみて、初めて知った。


 『心細い』


そんな、弱者にしてみれば初級過ぎる感情。

なにをするにも上手くできそうにない感覚。

選択肢が秒単位で目減りしていく焦燥。

今一度狂うに任せたいがそれも上手くいかない。

強者であるキマイラはそれを永すぎて忘れ、生きてきた。

絶望というもの。その圧倒的な存在感を──。




ーーーーーー




 魔力、、枯渇!?


 そのせいで(のが)してしまった?


獲物を……


 いや、アレは、敵だ。


それも、強敵だった……


  掛け値なしの。


アレは何度も諦めかけては、死にかけては、


  きっと 何度でも立ち上がる。


そんな、油断 ならない敵なのだ。


      その敵を逃したうえで。

 こんな、

    無力から抜け出せないままの自分。


………このままでは………


  危険


危険。

 危険危険危

  険危険危険危険危

   険危険危険危険危険!!!!!!!


  ………っナントカ、、

 ナンとかならないものか。

嗚呼、なんともしようがない。

この激痛。

 この虚脱感。

  その元凶は。

    解っている。

     感知している。


背を突き破り生えるこの硬い何か。


前足。

 中足。

  後ろ足。

 届かない。

  抜けない。

   吐き出せない。

ああ、痛い。

 痛い上に、力も、抜ける。

こうして

 バラバラと

  無様に藻掻いている今も。クソうッ

       ……力。チカラ!

      返せ。

    返せっ

  返せ、返せ!

 返してくれっ!! 

  あんまりだっこんな……っ

  このままでは………


 殺………………





   ………されル?誰に?


あの敵は逃げてくれた。なのに……


  『このままでは…』


 そう思ってしまうのは


     何故か。何故こうも


 ?怖がっている?何を 怖いと?



……!そうだ!そんなことより、


そうだ。

   元々、逃げるつもりであったのだ。

そういえば。



 そうだ。 とにかく 今は


 逃げるのだ。


   今度こそ 逃げ、ねバ。逃げね、ば!



   逃げ────





ーーーーーー




キマイラアグリゲートは逃走のため振り返ろうとしたが………





















  「は?」



















「ここで逃がすわけ、ないじゃない。」








キマイラアグリゲートの後ろ足の一本。何かが掴んだ。

キマイラアグリゲートは何事かと感知する。

キマイラアグリゲートは息を飲む。と言っても

キマイラアグリゲートはまだ絶望に気付いたばかり。

キマイラアグリゲートは自身が置かれたこの状況の全貌を未だ測りかねている。

キマイラアグリゲートが息を飲んだのは、彼の肉体……本能が、自我よりも先取りして知ってしまったからだ。


キマイラアグリゲート……彼自身が辿る運命を。 






「ヤってくれたわよね……それも………たくさん。」






 キマイラの後ろ足付近で膨らんだ影。

影の正体はこの地面から借り受けたのであろう岩石と土と木の根を混ぜこんで創造されたらしい、巨大な腕。それがキマイラの後ろ足を掴み、離さない。

この時キマイラにはまだ、その巨腕を振り切るだけの力が残されていた。


 …だが、一瞬、動くことを止めてしまった。

 その原因は、当事者であるキマイラにも、解らない。


 この一瞬のタイムラグさえ無ければ、彼はこの場を逃げ切れたかもしれない。


 魔剣を体内に宿してしまい、彼の強さを構成する闇の力は奪われ続け、弱化から抜け出す術も見つけられずにいる現状、既にこの邪悪渦巻く森を生き延びる力を彼は持たないわけなのだが。


 つまり、彼はもう、詰んでいた。 


 そうやって閉ざされた未来を決定付ける様々を、しかし、キマイラアグリゲートは自身のことであるのに、忘れ去る。

 言葉通りに我を忘れ、呆と立ち尽くしていた。

 動けない。それ程の悪寒を感じたのだ。


  何にこうも圧倒されるのか。


 先程の敵、ユウジと呼ばれていた個体に比べれば、驚くほど貧素な戦闘力しか持たないように見える、そんな外見の者なら感知している。その者は幽然と立っているだけ、ただそれだけ。



 レマティア。



 万全のレマティア。そこにいた。


 いや


 今、『万全の』と但し書いたが、それ以上に忘れてはならない追記があった。



  それは『憤怒』。



 先程まで身体を蝕んでいた『魔詛過剰』という状態異常から一時的とはいえ、彼女は今、解放されてしまっている。

 さらに悪いことに、先程までは、ズタズタに傷つけられる愛する夫と、恐慌を必死で耐えて戦う愛する我が子の姿を、歯噛みしながら見守ることしか許されていなかったのだ。

 許せる訳がなかった。誰を?敵を?自分を?境界が曖昧になるほど混沌とした怒り。放出しなければならない。さもないと今にもこの身を破裂させかねない。そんな怒り。今やその怒りのままに全ての力を解禁された、万全無欠なるレマティアが仁王立ちしてキマイラを睨め付ける。


そう、睨んでいただけだ。その視線には魔力も込められていない。込められない。暴発寸前にまで沸々として臨界にあるそれをやっとの思いで制御して、そして睨むにトドメテイル。


 なのに、体高差を考えれば見上げる側であるはずのレマティアを見て、強者キマイラは見(おろ)ろされているるのだと、錯覚した。それが何故かは彼にはまだ解らない。

 そして動けない。それも何故かは解らない。麻痺を付与する魔力攻撃を行使されたわけでも勿論ない。それでもまだ気づけない。この魔物は。

 

 キマイラアグリゲート、彼は


 触れてはいけないモノに触れたのだ。


 キマイラアグリゲート、彼は


 踏んではいけない龍虎の尾を同時に踏み抜いたのだ。

 しかも全体重、全開の速度を乗せてだ。

 しかも我知らずの内に、無神経に。


 キマイラアグリゲート、彼は


 刺激しすぎたのだ。

 彼はわざわざ特大の針を選んで摑み

 刺激してはならないソレを突ついてのけたのだ。

 ソレが、破裂するまで、執拗に。


 『夫の想い』『妻の想い』『子の願い』


  だったものは


 『父の怒り』『母の怒り』『子の覚醒』


  へと変遷。それでも言葉にすればこの程度でしか、無かったモノ。


  キマイラが素通りしておけばなんの変哲も無かった言葉。


  それが今や…………


 『大地の怒り』

 

 『大海の裏返り』

 

 『大空の割落』


 


 不用意に触れれば撒き散らされること確定。

 飲み込まれること必至。

 

 何が?何に?


 それは『最大級の危険』。


 これ程に過剰に重ねられた表現………大袈裟に聞こえて当たり前。勿論、何にでも、誰にでも当てはめて言えることでは決してない。


 ただこの場合は、『触れるにしても相手が悪かった』。


 そこに尽きる。


 『最大級の危険』とやらが、天変地異に匹敵するほどのものであると、一体誰が想像出来ようか。

少なくとも、この森の中では非情しか学べずに生きてきたキマイラアグリゲートには無理な話だった。だが。


 この状態のレマティアに、いや、この家族に。

 『知らなかった』などという……言い訳は

 もはや、通用しない。するわけがない。


だけれども、

残念なことに、、

哀れなることに、、、

最悪極まることに、、、、。


至ってしまった。



ここ。







    この極致にまで。








 〘〘星に(おこ)れ──。〙〙








 女性特有の高く澄んだものであるはずの声が重くのしかかるように場の大気を震わす。


 

     始まった。





怨敵(キマイラ)にむけ絶対の致命を降らせるための







〘〘光喰らう闇星(やみぼし)に──。集え。〙〙







 ……詠唱が。いや、


   反撃が。

     粛清が。

       蹂躪が。

         抹消が。 





 キマイラが立つ地点、その上空、宙空という座標にいつの間にかの黒い点。

 それは闇夜に紛れ見えないはずの黒色だがクッキリと存在と輪郭を顕していた。

 それはその球状の中で渦巻く螺旋模様の隙間から漏れる黒い光で、せわしなく照らす先を変えていく。五芒星を描く巨大な魔法陣をさらなる上空、携えて。

 それはまるで、不吉を報す予言者然としていて………



 レマティアの詠唱は続く。




〘〘集え。砕く度に堅く膨らむ獄界の亜岩──。〙〙




 先程までは、一本だけだったはずだ。キマイラを捕まえていた巨腕は。だが『一本だけなら』とその巨腕を即座に砕いて逃れるべく、キマイラが残り5本の脚に力を入れようとすれば、一本だった巨腕は地面にある付け根から無数に枝分かれして増殖し、しかもそれら全てが伸びては覆い被さってきたのだ。

 それら無数の巨腕に群がられる様はその細さに対してアンバランス過ぎて増殖してしまった太い枝達の重量に耐えかねた樹の幹が、破滅を迎える前にもたれかかる先であるキマイラを道連れにしようとしているようにも見え。キマイラは瞬く間に巨腕群の影に封されてしまう。

 そしていつの間にかの雁字搦め。だが、拘束するだけでそれら巨腕群は終らせなかった。キマイラを強制的に、矯正していく。

 キマイラの大口の端という端にびっしりと群がった巨腕の手が、ガジりと掴まっては、その大口をめくりあげんとする。そして閉じる事を完全に禁じて開け放つ。

 あのキマイラがどれほど顎に力を込めようと今更だった。力の源である闇の魔力は生成されるそばから魔剣により吸収され、枯渇し続けている。更には狂化が解けてしまった今、弱化した素の膂力ではもはや開いたままの大口は微動だにしない。

 それでも、重点的に拘束された大口を閉じることは無理だとしても、無数の巨腕という大質量にのしかかられたとはいえ、まだ6本の脚に力を込めれば抵抗の余地があると見たらしい。無茶を承知で巨腕の群れを束ねる根本を地から引き抜かんと踏ん張ろうとしたキマイラアグリゲートであったが……




 〘〘集え。炎凍らす転塊の氷漠──。〙〙




 レマティアの詠唱に合わせその目論見は座礁する。キマイラが踏ん張るための地面がトロトロと(とろ)けていくのだ。キマイラの六の脚、その付け根までが沼化した地面に浸かると同時、蕩けていた地面は硬く締まって凍りついたように固形に戻る。動こうにも、大口と同様、やはり微動をすら許されなくなった六本脚。


 脚を固められた上、体内という弱点を晒すように大口を開け放ち、完全な無防備を晒す形で拘束される。勿論キマイラだって無抵抗であったわけがない。その巨体を振るい、足掻くに足掻いて抵抗した。ただその全てが徒労に終わっただけだ。今も力んでプルプルと痙攣に似た形で身体を揺らす。諦めたわけではないが、恐怖の震えに似たその痙攣が嫌でも悪い予感を喚起する。


 この最悪な状況。ここから先、一体、何が起こるというのか………。


 ──決まっている。良い未来などあるわけが、ない。


 キマイラは現状打破に有用であるはずのスキル、【予知】を使うことをしなかった。本能的に、無意識に、拒絶してしまっていたのだ。その臆病を嘲笑うかのようにレマティアの詠唱が続く。




〘〘集え。邪知以って滞る万征の病風──。〙〙




 キマイラは不自由を極め焦りと共にガヂガヂと震えをも極める中、何かが自身を中心として渦巻いていることをなんとか感知した。それは灰色と黒色の斑で覆われた風。一見すれば蝿などの羽虫の大群が渦巻いて包囲しているようにも感じたが、生き物の気配はない。恐らくだが、アレは、風……。

 周回することに飽きたのか、それら帯状の風は開け放たれていたキマイラの大口に殺到していく。キマイラが口内に感じるはただの風圧。バタバタと長い舌がせわしなくめくられ動く。不気味。口内から溢れていた涎が乾かされていく。恐怖。これは、やはり風。不可解。無形にして無味無臭であるのがその証であるはず。だが結局その正体が何であれ、為す術の持ち合わせは皆無。無力感。

 そしてやはり……『ただの』風ではなかった。体内に発生し派生して感じるそれは悪寒。倦怠。脱力。力という力が脱けていく抗いがたい病寒。ただでさえ魔剣により弱化され、狂化が解けている今、さらなる弱化を強制された。キマイラが知らぬうちに耐性スキルを狙って浸食が開始された。だが弱化だけでレマティアが済ますはずはもなく。詠唱は続く。




〘〘集え。水燃やす浸賊の螺炎──。〙〙




 凄まじい熱量を放出する、炎で型どられた槍のような尖突(せんとつ)が、数十の単位で一気、空中に発生する。それらは局所的にたが『今は昼か』と錯覚しそうなほど闇を祓い明かした。それら数十もの獄炎の槍が次々とキマイラの大口を進入路と定め、そのくぐり抜けた先にあるであろう臓腑目指して殺到していく。

 キマイラを護っていたはずのあらゆる耐性スキルは抵抗を試みることなく炎を受け止めた。放り込まれた焔槍は体内で延焼を繰り返し、倍に倍にと火勢を強めていく。その激痛、いかばかりか。



「「きゅヒいいいいイイイイイイイイイイイイイ!!!イイイアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!ギュぎギャジュァヒイィいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいイイイイイイイイイイィいいいいいいいいいいいいィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああァァあアアァぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁアアァァぁアアァああアアああアアあアああアァぁぁアァァぁぁぁぁぁぁぁぁぁアァァぁぁアあアあアアァああアアァあああアアあああああアあああアァぁぁぁぁぁぁアァァぁぁアアァァぁぁアアァァぁぁアあアアああアアアあアアあアあアあアあああアああアああああアアアアーーーー!!!」」



 不死の哀れ。身を捩りながら、だが微動だにも出来ず、『熱い』と『痛い』と『苦しい』に虐め抜かれ、死ぬことすら許されず、唯一許された権利である絶叫を長く上げる。

 無数の口から放出されるそんな、赦しを求めるような悲痛なる声を無視して容赦なく体内全てを席巻していく地獄の業火はやがてさらなる征服地を求め体外へと溢れ出す。


「「────────────!!!!!!」」


大絶叫の発生源が沈黙する、キマイラの巨顔、その下半分にある大口、上半分にある無数のちいさな口、それだけに終らず体表にあるありとあらゆる“穴”。それら“出口”から轟と吹き出した炎が狂い踊って焼きよじる。その間も詠唱が止むことはない。




〘〘集え。異端の者共。不解(ふげ)の末裔──。〙〙




 幸か不幸か、キマイラを拘束していた巨腕群も轟火延焼の憂き目にあってか、消失していた。脚を囚えていた地面も抉られたようなクレーターを残し消失。それ程の業火であったのか。

 しかしその爆心地を思わすクレーターの中心には元々コールタールを引っ被ったような滑る質感だった黒い体表を、炭化、力という力を喪失した感を否めない、そんな黒へと変色させられたキマイラアグリゲートが横たわる。

 それでも、この化け物はまだ、生きていた。レマティアによってあれ程に畳み掛けて放たれた魔法ですらキマイラを殺し切れなかったのか……。




〘〘そして応えよ。天地定めし五則を捻る禁児(きんじ)が叫びに──。〙〙




 いや。レマティアの詠唱は終わらない。レマティアが許すはずがない。キマイラは生きてはいる。だが、動けない。完全に無力化され、不死だけを残した抜け殻となって倒れ伏している。

 この魔法はまだ、攻撃段階に入っていなかったのだ。

 ただでさえ、この魔法の性質は凶悪なものだったが、それではこのキマイラアグリゲートの不死を貫けないかもしれないと危惧したレマティアは、自身が所有する、魔法に関するありとあらゆるスキルを駆使し、対キマイラアグリゲート用に魔法を合成し、改造した。

 この魔法はまだ完成していないのだ。

レマティアの詠唱が止まないのがその証拠。




〘〘──集え。汝ら、不和が掟を今こそ解きて──〙〙




 この特別製の魔法は今、ようやく最終段階に移行しつつある。キマイラを蹂躪したここまでは、ただの攻撃準備段階でしかない。キマイラの弱化をただひたすら徹底していただけ。十全にキマイラが持つ不死を殲滅する為の舞台を丁寧に、念入りに、整えていただけ。そして、




〘〘集え。集え。集え。集え。集え──!〙〙




長らくの詠唱が、遂に終わる。




〘〘そして尽くせ!破壊の限りを!!〙〙




全てを塵と化すレマティアの究極魔法。



完成する。



振り落とされる。




 〘〘在れ──!!!!〙〙




その魔星の名は






  〘〘餓星 崩誕(がせいほうたん)!!〙〙





いあ〜

ある時に思ったことあるんですよね。


『魔法詠唱にまるまる一話使ってみてーな。

うう。厨房魂が疼きやがるぜ!!』


と。


で、『あ。そーいや………うん。やってみるか。』


と。


そんで出来たのが今回です。


この自由過ぎる自由。


投稿サイトで執筆する醍醐味?



大袈裟か……。



ではまた明日!!\(^o^)/

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