表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
茶師のポーション~探求編~  作者: 神無 乃愛
富士樹海迷宮編
21/25

再編成

いつもありがとうございます。

短めです。


 未だしくしくと泣きまねをする弟子を無視して、これからの確認をしていく。

「どうしましょうかねぇ」

 先行グループを火力重視にしようとする探求者と、どちらもバランス型にしようとする探求者。二つの意見に分かれていた。

 サブマスター、マスター二人は、双方の意見がよく分かるため、何も言えない。どちらも正しいのだ。そして今までにない「魔物大暴走」。ただでさえ、こういう時に分かれやすい意見が、なおさら分かれている。

「師匠としては?」

「さすがに分かりかねます。マイニさんが意見を出していないというのがいい例です」

「そーなんだけどさー。この調子じゃ探索も進まない」

「お前の意見は?」

「んー。先行隊にさー、斥候部隊作るべきだと思うんだよねー」

 当り前のことだが、弟子は口にしていた。

「大暴走がどれだけ酷いか分からないし。魔獣使いが今回のメンバーにいればよかったんだけどねー」

 そう、いないからこそなおさら意見が分かれている。

「あ、おれ真似事出来るんだけど」

 嬉しそうに言うのは、付喪神と契約している男だった。


 使い魔を飛ばして魔獣にくっつければいーじゃん! あっさりと男が言う。何故今までそれを言わなかったと、周囲に説教されたが、「手の内をすべて見せないのは探求者として常識だろ?」とあっさり言い放ち、周囲も納得していた。どれくらいの切り札を持っているかが、探求者の生存率を上げるのだ。

 その男と同じパーティということで、マスターたちも先行隊へ組み込まれることになった。


 出来ればそれは避けたかったと思うマスターだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ