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私達、冒険者として生活します!  作者: あきら・たなか
第1章;とある魔剣士&とある魔術士の冒険
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生命の宿る武器

2016 8/29 改訂

 ジョー達は「またたび猫の酒場」で食事を取っていた、注文した品が全部机の上に置かれている。


「ねえ、ジョー、凄い油物が多いような気がするんだけど、気のせいかしら」

 サイリアは机に並べられた、品々を見ながら呟くようにジョーに忠告する。

「ああ、そうだな、今日は“気持ち悪い事”があったから油で流す」

 そこは、麦酒でいいのでは?――そうサイリアは思うが、ジョーの食生活は適当だ、腹に入ればそれでいいと思っている節があった。


「ふう」――そう溜息を吐くサイリア。

「わたし、パンと野菜食べたい、後で注文してよ」

「やだよ、自分で注文しろ、いい加減人見知りを直せ!」

 そうジョーはサイリアに反撃する、痛い所をつくジョーだった、思わずサイリアは顔を歪める。

 

 サイリアは人見知りだった、子供の時からずっと変わらない、だから交渉事は全部ジョーが行っていた、サイリアがまともに喋れるのはジョーを除いて数人しかいなかった。


「…っ、いいじゃない注文してくれても!」そう返すだけで精一杯だった。

 ジョーは気にせず、食事を続けていた。


【おい!ジョー、サイリアを苛めるなよ】


 そう、近くから、甲高いような、男性よりの声が響いた。

 ジョーの隣の机に立て掛けてある大きな大剣が喋りだした、剣の柄にある宝石のような物が蛇の目のように変わっていた。

 ジョーの愛剣『蛇腹刀』は魔剣だった、だだの魔剣では無かった、“生命の宿る武器(ライフウエポン)”と呼ばれる類の魔剣だった

 魔剣に限らず、希少なアイテムには価値があった。


 小さい方から表示すると……。

 5~1等希少<上位希少<伝説級<幻想級<神話級、の9段階に分かれていた。

 価値が上がるとギルドで買い取る値段が跳ね上がる、神話級もなればその価値は金貨30億以上と言われている…がいまだにそれが発見された話は聞いたことがなかった。

 ちなみに『蛇腹刀』はギリギリ伝説級の価値だったが、本人が言うには“俺は神話級の魔剣だ”と豪語していた。


「よう、スネーク起きたか」

 ジョーは隣を向いて魔剣に話かける。

【私は寝ていない、武器だからな“休んでいた”だけだ、それに私の名は「カミ」だと言っているだろう、何度言わせる】

「ははは、スネーク揚げ足を取るな、それにお前の名前は“(スネーク)”だよ」

【もうよい、それよりも、サイリアを苛めるなよ】

「そうよ、ジョー、早くパンと野菜炒めを注文なさい」

 おい、俺の相棒の(はず)のスネークよ、お前は主人の俺よりサイリアを選ぶのか __そうジョーは心の中で嘆く。

「いや、それではサイリアの為にならない」

【それも、そうだな】

 あっさり裏切るスネークだった、蛇の狡猾さの如き思考はやっぱり“(スネーク)”だった。


 退路を断たれたサイリアは手を上げて店員を呼ぶ。

 恥ずかしそうにしていた…挙げた手が少し震えていた。

「は~い、……ニャン」

 イーシアがこちらに注文を取りにくる。

「お待たせ……ニャン。」彼女は慣れない猫語?――で、話しかけた。

「え、え~と、白パンと……それと、や、野菜炒めを1つお願いします」

「は~い、わかったワン……じゃないニャン」


 獣人種族間の言葉すら、怪しくなっている?大丈夫かこれ?――と、2人は思う。


 サイリアは注文を終えると、ジョーを“ドヤ顔”で見ていた。

 おい、お前、注文をとっただけだぞ、今何歳になった ――と思っているがジョーは口には出さず、ウンウン、――と頷くだけにしていた。

【やれば、出来るじゃないか、サイリア、見直したぞ】

 そう言われて喜ぶサイリア、すこし照れていた。

 しかし、ジョーは思う――お前馬鹿にされているぞ、俺の相棒の武器に!――と突っ込みたいが、我慢を(こら)えていた。


「それより、スネーク、お前何時から起きていた? ギルマスとの話し会いではもうおきていたのか?」

 無理やり話題を変えるジョーだが、それは、これ以上サイリアを(はずかし)めることは出来なかったからだ。

【私は寝ないぞ、休んでいただけだ!】

「はいはい、それはいいから、何時から起きていた」

【リングとの話し合いは聞いていたぞ、あの女やっぱり頭がおかしいな】

 

 そう、みんなが口に出せない話をすんなり言えるスネークが羨ましいと思うジョーとサイリアだった。

「おい、なぜその時話し合いに入らない、もう少しであの女(=リング)をお前で叩き割る所だったのに!」

 ジョーはリングとの依頼話を思い出し、すこし憤慨(ふんがい)する。

【ふん、まずあの女と関わり合いたくなかった、それに、もしそうなったら、私は全力で拒否する、私が汚れるからな。】


「………」――武器にまで嫌われる女を少し哀れに思う2人だった。


 そのまま話しあっていると、サイリアの注文した品が運ばれてきた、彼女は嬉しそうにそれを眺めていた。

 初めてお使いが出来た子供か、お前は! ――ジョーは思うが口には出さない、彼女は確かな一歩を踏み出したのだから。


 その後二人で食事を楽しんでいた、すると、サイリアの背後に人影が忍びよる、そいつはサイリアの背後を取り、両脇に両手を突っ込み……サイリアの胸を揉む。


[モミモミ]――胸を揉みし抱く音。


「ひゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」声にならない声を上げるサイリア。

「おお、育ってる♪ 育ってる♪ サイリア大きくなったな~」

 そう、女性の声がする。


 今現在、サイリアの胸を揉みし抱く羨ましき者の名は、ラビス=ミエリダと言う女性だった。彼女はC級チーム『ミラーキャット』と呼ばれる冒険者3人組みの斥候兼前衛を担当している、ハーフエルフの軽戦士の女性だった。

 ハーフエルフらしく、髪は金色に近く、スタイルは綺麗で、顔立ちも整っている、エルフ自体、男女とも眉目秀麗(びもくしゅうれい)で知られており、彼女もそのご多分に洩れず、綺麗な血筋を引いていると言えた。

 

 そんな彼女は現在サイリアの胸を揉みし抱いている、サイリアはそれを我慢している格好だ。

 私、感じてなんかいない ――そう見えたが――必至に口元を手で押さえて、我慢していた。

 サイリアの顔は少し赤みを帯びて始めていたが……

 

(そろそろ助けるか)――ジョーは助け舟を出そうと決めた時……。


【ラビス、離してやれ、サイリアも感じてきている】

 と、絶妙なタイミングでサイリアを助けるが同時に辱めるスネークの声が響いた。


「おお、それはすまん事をしてしまったな、サイリア、あんたの胸がとても揉み心地が良くて、つい揉んでしまった、すまん、すまん」

 そう言っているが反省の一欠けらもない言葉だった、現にまだサイリアの胸を揉んでいた。


「ちょっと、いい加減…うぁ…あん…離して。」

 サイリアも抗議していたが、声が上ずっていた、顔が紅潮して始める。


[ガン!]――ラビスの頭に剣の鞘が当たる。

「あふゅぅ!」そんな奇声を上げて一瞬顔を歪めるラビス、その衝撃で急いでサイリアを揉みし抱く手を離し自分の頭を押さえていた。


「何やってんだい! まったくあんたは! …サイリア大丈夫だったかい」

 勇ましい声が聞こえてくる。

 ラビスの後ろから剣で(いさ)めた大柄の女性がいた、その横には額に水晶のような一本の角を生やした女性が立っていた。


 エキゾチックな大剣を持っている大柄な女性はアマゾネス族の、アンジー=アルバニアという女性だった、彼女も『ミラーキャット』の一員でリーダーの女性。

 アマゾネスは幻惑密林の中に住んでいると言われる蛮族の一族だった、種族上の大柄の体格と発達した筋肉が鎧の隙間から見えていが、顔は綺麗に整っていた、この地域には無い独特の雰囲気を纏っている。

 そして魔獣の骨をつかったエキゾチックな装備を全身にしている、それが彼女の魅力を一段と引き立てていた。


 その横にいる女性は同じ『ミラーキャット』の一員の有角族のミレイ=フォードという女性だった、彼女は後衛専門の魔術使いだった。

 有角族は種族上小柄な部類なのでミレイも当然小さい、それに前髪をいつも目元まで垂らしているので顔がハッキリと見えなかった、それに全身を鼠色のローブで覆い、持っている木製で魔石の付いた杖は自信の身長と同じくらいの長さがあり、それで彼女の身を隠しているようだった、それに彼女は非常に無口な女性だ。


 ちなみに『ミラーキャット』の名前の由来はチーム全員が猫好きから来ている、その為このお店『またたび猫の酒場』を良く利用していた、当然彼女達の目的は看板娘のイーシア目的だった。


「いった~い! 何すんの、リーダー」ラビスは抗議の声を上げる。

「人様のチームに迷惑をかけない、これは冒険者の常識じゃないか」

 そう言われ ビクっ とするラビス、すると横にいたミレイがラビスに近づき、ポカポカと両手でラビス胸を叩きだした。

「痛い、痛い、御免なさい、痛いってば。」


 そう言うとミレイは叩くのを止めて、――もう、駄目だぞ!――と言うような、雰囲気の体勢を取っていた。

「謝るのは、サイリアにだ! ラビス」

 そう促すアンジー、それを聞いたラビスはやれやれと言った表情で、サイリアに向き直り。

 

「ごめんね、サイリア、つい胸を揉んでしまった、そこに胸があったからじゃなくて、……これは、ハーフエルフの挨拶なの、会った相手の胸を揉んで、再開を祝うという伝統があるの、つい、その癖がでてしまったの、ごめんね。」

 そう両手を合わせて、頭を下げるラビスだったが、顔は全く反省してなかった。


 それを聞いて、えっそうなの? __と、いう表情をジョーに向けるサイリアだった。

 お前は、世間をしらなすぎるぞ、気が付け ――とジョーは思っている。

「サイリア、騙されるな、ハーフエルフは人とエルフの間に出来た子供だぞ、どっちにも人のおっぱいを揉んで再会を確かめる伝統は無い、それに、ラビス、流れるように嘘を吐くな」

 そう、言うと、サイリアも、ハッとする、ラビスは舌打ちをして渋い顔をしていたが…


[ガァァン!]――今度強めに剣の柄がラビスに振り下ろされた。

「ばふゅう!」――また奇声を上げてその場にうずくまるラビスだった。

「全く、あんたは」そう呆れた声を出す、アンジー、彼女はラビスの代わりに謝って来た


 その後、アンジーの計らいで何とか落ち着き、隣の席に3人は座って食事注文していた。

「ごめんな、ついサイリアが可愛くて、からかってしまっただけなの」

 そう隣の席で可愛く謝るラビスをサイリアは無視していた。

 その代り、机の下で、ジョーの(すね)を足で叩いていた。

 

 なんで、さっさと助けない ――、そう恨みの表情を浮かべて、サイリアはジョーを見ていた。

 おい、おい、俺は助けようとしたぞ、お門違いじゃないか―― 、ジョーはそう思っていたが、そのまま蹴られておく事にする。下手に抵抗したら余計酷くなるとわかっているからだ。


「おい、ジョー達がこの時間に此処にいるって珍しいじゃないか、どうしたんだ」

 アンジーは話題を変えようと聞いてくる。

「ああ、早めに仕事が終わってな、……でも、その後ギルマスに掴まって、『特別依頼』を受ける事になったんだ、その場でムカつく事があったから、ここで酒をあおってる」

 そう、ギルマスの事を思い出して、険しい顔になりながらジョーは答えた。

「そうか、それは大変失礼な事を聞いたな。」アンジーは申し訳なさそうにしていた。

 彼女達もギルマスの被害に会ったことがあるからだ。


「そうそう、あの野郎 (※ギルマス)、私達も断りにくい特別依頼受ける羽目になったんだけど、その依頼でオオムカデの大群と、ムデコビートルの幼虫が出て来てさ、始めは遺跡の捜索だけだったのに、そんなの聞いてないし! さらに苦手な虫の大群だよ、Dランクの依頼なのにかなり危険でさ、オオムカデなんてCランクのモンスターランクじゃない、それに帰ったら、あのギルマス、チって舌打ちして、『ああ、生きての』っていう、表情していたんだよ、あれは絶対ワザと私らに廻したんだ」

 

 ラビスはそう言って悔しそうな表情をする、その横にいた、ミレイは机に両手を叩きつけて手を、ぶるぶるさせて――あの野郎ギルマス、ぶっ殺す。――という雰囲気を出していた。

 ミレイは無口な代わりに、ボディーランゲージが激しい人だった。


「ああそうだね、私ら男性冒険者から、人気が高いからな、一種の(ひが)み、気にするな」

 そう男前な発言をするアンジーだったが二人は未だに(くすぶ)っているものがあるらしく苦い顔をしていた。


 ちなみにモンスターランクとはギルドレベルに似ていて、冒険者組合の職員がその魔物の強さ、や危険度を査定して出したランクの事、小さい方から並べると……


 G<F<E<D<C<C+<B<B+(プラス)<A<A+<S<SSとなっていた。

 12段階にもなっているのは、Cから魔物の危険度が高くなる為に細かい査定となっていた、あくまで、人間基準の話しなので、SとSSは人外レベルの国家危機となっていた、(※ゴブリンはFランクモンスター)

 実際は依頼のランクとモンスターランクが一致する事が多い為、多くの冒険者がそれを参考にして、依頼を受けるか決めている。__


 ジョーの話を聞いて、少し空気が重くなった、そこに、イーシアが料理を持ってきた。

「おまたせしました、冷3つと猫サラダをおもちしました……ニャン」

 その空間が和んでいく、先程のギルマスの汚物言葉より、本場の獣人の『ニャン』は最高であった、そのまま、ミラーキャットの3人も飲みに入る。


「おい、サイリア、そろそろ足を蹴るのを止めてくれ」そうサイリアにお願いするジョーだった、が――サイリアは止めてくれない。

「いいかげん、やめな、サイリア、わるいのはラビスなんだし、私の顔を立てて許しておくれよ」そうアンジーがお願いすると、――サイリアは直ぐ蹴るのを止めた。


 おまえ、アンジーの事なら言う事聞くのかよ、別のチームだぞ! ――と憤りを覚えるが同時に――(やだ、男前、抱かれてもいいかも)と――ジョーはアンジーの筋肉を見ながら思っていた。

 それを察したアンジーはジョーを甘い顔で見て言ってくる。


「ジョー、仕事が終わったんだろ“今夜”どうだい」そう手まねきしながらアンジーは誘ってくる。


【やめとけ、ジョー、アンジーは『男喰らい(マンイーター)』の異名を持っている底なしだぞ、この町で何十人食われたか、思い出せ】

 

 その言葉にハッとする、アンジーはアマゾネス、体力も底なしだった、次の日、精魂尽き果てて仕事中に大けがする事が続発していて恐れられていたが……それでも彼女と一緒に一夜を過ごしたいと思う冒険者は必ずいた――その事がギルマス(リング)の目の敵にされているが彼女は気にしていない。


「いや、いいよ、今夜は昼間の件で気分が悪いし」

 そう目を逸らしながら答えるジョーだった、心のなかでスネークにお礼を言って。


「そうかい、あたしはいつでも歓迎するよ」――アンジーは艶めかしい声でそう言ってきた。

 そう言い終わると――。

「スネーク、あんたも起きていたのか」と言葉を続ける。


【ああ、そうだアンジーも大変だな、あのギルマスの依頼を受けるなんて】


「そうだけどさ、でもこの国は過ごし易いんだ、亜人、獣人も働けるし、冒険者家業も出来る、西の帝国とか人間至上主義国家とかは大変でさ、亜人達を奴隷みたく扱う所もあるのさ、でもこのブリューシュ国は違うんだ、その国の人が困っているんだ、私ら冒険者が助けないと」

 どこか感傷に浸る言葉でアンジーは答える、飯を食いながらラビス、ミレイは頷いていた。


【そうか、人間とは面白いな、俺から見れば全員同じに見えるがな、お前達も大変な思いをしたのだろう、そう考えるとあのギルマス(リング)はいらないな、この国には不要だ】

 その、歯に着せぬ物言いにそこにいた全員が頷いた。

「ほんと、そう、ギルマスが居なければこの町に永住してもいいのに!」

 ラビスは残念そうに飯を食いながら言っていた、ミレイも頷いている。


 この国に置いて冒険者の仕事は主に魔物退治、発見された、古代の迷宮や遺跡の調査、素材(魔物の皮や骨、牙等)の狩り、未知の土地の調査や発掘、村の護衛、警備等が主だった。(※戦争時の傭兵等)

 冒険者の活躍の場は国の兵士が足りない国家だった、小国、中堅国家は冒険者を歓迎して、国に冒険者組合の設置を認めていた。

 しかし、大国などの国家は兵士が充実している為に冒険者は不要との見方が強く、ギルドの発言権も弱かった。

 さらに言えば、亜人や獣人等の人種は差別されやすく、働くけない国家も多数存在している。(※亜人・獣人国家の場合は逆)――


「まあ、飲んで嫌いな事は忘れようぜ、酒がまずくなる」

 ジョーはその言葉でこの場を纏める。


 そして冒険者達の夜は更けていく。―――


縦書きで見ると数字が変ですね、横書きで見る事をお勧めします。

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